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横浜流星『流浪の月』でインスタに余波も「役者冥利に尽きます」

横浜流星
横浜流星

 俳優の横浜流星が4日、池袋HUMAXシネマズで行われた『流浪の月』(公開中)ティーチインイベントに来場し、同作でパブリックイメージを覆す役に挑んだのち思わぬ余波があったことを打ち明けながらも「役者冥利に尽きる」と笑顔を見せた。この日は李相日監督も登壇した。

【写真】トークイベントの様子

 2020年本屋大賞で大賞を受賞した凪良ゆうの小説を実写化した本作は、10歳のときに誘拐事件の被害女児として世間に名を知られることになった家内更紗(広瀬すず)と、事件の加害者とされた当時19歳の大学生・佐伯文(松坂桃李)が15年後、思わぬ再会を果たすさまが描かれる。

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 横浜が演じるのは、更紗の現在の恋人でエリート会社員の中瀬亮。本作では十分な準備期間のもとに役づくりを行うことができたとのことで、「監督が幸せな環境を用意してくださったおかげというのもそうだし、監督の現場の姿を見て、より魂をこめて、命をかけて、作品・役に熱く向き合わなきゃいけないなというのは、この作品の後により強く感じて。その後の作品はすべてそういう思いでやっています」と大いに刺激を受けた様子。

 愛の深さゆえ、激しい独占欲に支配される亮を演じるにあたり、李監督から「何かを失う恐怖心はなかったのか?」と質問された横浜は、「あまりなかったです」と即答。「僕はなんだかんだで10年やっていますけど、たくさんの方に知っていただくようになったのは『初めて恋をした日に読む話』(2019)というドラマなんですけど、ずっと人気があるなんて保証はないし、自分の代わりはいくらでもいるからこそ、本物にならないといけないと思った」と正直な思いを吐露。「もちろん嫌悪感を抱かれるような役だし、現に僕はInstagramをやっているんですけど、277万人のフォロワーが274万に減ったんです」とぶっちゃけて会場を沸かせた。

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 その言葉に「責任を感じますよ」と返した李監督だが、横浜は「でもそれは役者冥利に尽きるなと思っています。もちろん悲しいことはあるんですけど」と晴れやかな笑顔。そこに李監督が「でも今残ってる274万人は信じられると思う」と投げかけると、横浜も「そうですよね。これからもそういう作品とか役にきっと出会うけど、自分のことを応援してくれる人を大事にしようなと思いました」と返答。会場から拍手がわき起こると、李監督も「温かいね……」としみじみしていた。

李相日監督とトークの様子

 「役づくりの上で一番大変だったことは?」という質問には、婚約者である更紗を演じる広瀬との関係性を作ることだったという。広瀬、横浜ともに人見知り同士だったこともあり、李監督からはずっと「大丈夫なのか?」と心配されていたとも。

 「落ちていくというのは自分ではやりやすいというか。基本的に音楽をかけて壁を見ているだけなので」という横浜だが、やはり共演者との関係を構築することは難しかったようだ。そんな横浜に対して「僕の推測ですが、相手に委ねたり、相手を全身で信頼するのが難しかったのかな、という気がしていましたけど」と語る李監督の言葉に、「難しかったです。どこかで壁を作っちゃいますよね」と返した横浜。さらに李監督が「無条件に人を信じるということはすごく怖い?」と問いかけると、「そうですね。たぶん怖いのかもしれないです」とうなづく横浜だが、「でも監督と焼肉を食べに行った時に、相手の心を開くためにはまず自分の心を開かないと駄目だと。本当にその通りだなと。自分が心を開いていないのに、相手の心を開かせるなんて絶対できないなと。ズシンときました」と述懐。

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 李監督も「だから最初は演出しているというよりも、カウンセリングをしているのかなと思ってた」としみじみ振り返ると、横浜も「やはりこの業界にいると信じられなくなるじゃないですか。中高生のときだったら信じられると思うんですけど、裏切られることも多くて。人を信じるのが怖くなっていましたが、でも今回ちゃんと改めました。ありがとうございます」と意識の変化を告白。「また信じて、裏切られて、痛い目にあってと。その繰り返しですからね」と語る李監督の言葉に、横浜も深くうなづいていた。

 そんな本作について「自分の中でも挑戦だった」と語る横浜は、「この作品が公開したことによって、自分の中での転換期になったと思っています」と晴れやかな表情でトークを締めくくった。(取材・文:壬生智裕)

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