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SixTONES京本大我『TANG タング』出演でメンバーから愛ある反応

美のオーラ放つ京本大我
美のオーラ放つ京本大我 - Based on “A ROBOT IN THE GARDEN” by Deborah Install Copyright (C) 2015 by Deborah Install Licensed by Deborah Install c/o Andrew Nurnberg Associates, London through Tuttle-Mori Agency, Inc. ,Tokyo (C) 2022 映画「 TANG 」製作委員会

 京本大我SixTONES)が、二宮和也が2年ぶりに主演を務めた映画『TANG タング』で単独での本格映画初出演を果たした。本作で二宮と共演し、改めて演じることに向き合った心中や、出演することが決まった際のメンバーの反応などを語った。

二宮和也&京本大我の共演カット!【写真】

 本作は、人生に立ち止まっていた男が記憶を失ったポンコツロボット・タングとの出会いを経て、かつての自分を取り戻し、人生の宝物を見つける物語。二宮演じる健は、ゲーム三昧で無職の日々を過ごし、妻から三下り半をつきつけられる。迷子のタングを製造元に持っていけば、妻のほしがっていた最新型ロボットと交換できると知った健が向かった先で出会うのが、京本ふんするロボットデザイナーの林原だ。

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 林原は、“ナチュラル志向なナルシスト”という個性的な男。京本は、「監督さんから『ユーモラスなポジションを担っていただきたい』という言葉をいただいたのですが、ある種の二次元ちっくなキャラ。決めポーズを宿題に出され、お風呂に浸かりながらいろんなポーズを考えました。ナルシストの度合いがチャラい方には行きたくない、品のある林原にしたい。ナチュラルでリアルな二宮君とは異なる質のお芝居をしていながら浮き過ぎることなく、作品になんらかのエッセンスを加えられたら」と考えぬいて撮影に挑んだ。

 事務所の先輩でもある二宮との共演はやはり特別なものだった。「そもそも嵐さんとのお仕事がなかなかなくて。しかもSixTONESとしてではなく、ひとりで対面する、その耐性がなくて! 俳優として高い評価を受けている二宮君とお芝居させてもらえることにプレッシャーを感じ過ぎていました」

 撮影の合間や空き時間に二宮は気さくに話しかけてくれるものの、本番での演技は衝撃だったといい、「まず実際にセリフを交わしたときのひとつの言葉に込められた情報量が多くて。当たり前ですけどただ覚えたセリフをいうのではなく、まさに健としてのナチュラルさ、そのリアリティーを要所要所で感じました。それでいてカットがかかるとまた自然に雑談が始まったりするんです。スタッフさんを交えてゲームの話もたくさんされてましたし(笑)。もちろん合間にセリフを確認する素振りもなくて、まさに天才型。僕自身はまだ慣れなくて、本番直前までセリフを頭の中で浮かべちゃうんですけど」と撮影を振り返る。

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 「エリザベート」など、ミュージカルでもキャリアが豊富な京本だからこその驚きもあったようで、「僕はたくさん稽古することに慣れ過ぎていて。例えば今回、ロボットを直すシーンで、接着剤をこう塗って……などの動きがあって。舞台だとそれを何週間もかけて稽古をして体にしみこませて、普段からそれ(動き)をやってる人に見せられます。でも映像だと動きをつけられたあと、2~3回のテストで本番。そこで正解を出し、それが映像として永遠に残ってしまうわけです」と瞬発力や臨機応変に対応することの必要性を実感した。

 この映画での経験を通して、「近年でいまがいちばん、演じることへの興味が湧いています」と京本。また昨年に主演を務めた舞台「ニュージーズ」もきっかけのひとつだったそう。自身にとって王道な方向性とは違う役柄で、「リーダー的な役回りでガサツなところがある。役の幅が広がって、より演じることの面白さを知れました。今回の林原役も、もし自分が十代だったら“ナルシストで笑いを取る役なんて嫌だ”とヘンなプライドが邪魔したかも。でも抵抗がまったくなかったのは、経験を重ねてきたからかもしれません」

 そんな彼自身ジャニーズJr.時代は、この映画の健のように一歩を踏み出せない日々があったそう。その突破口のひとつが「滝沢演舞城2013」で、「滝沢(秀明)君が、出てみない? と親子共演を振ってくださった。父親(京本政樹)の偉大さを再確認するきっかけになったし、プロというものを滝沢君の背中を見て学びました。自分は高校生でしたが、どの公演にもムラがあってはいけないし、疲れているからとダンスに手を抜くなんてありえない。お客さんはお金を払って観に来てくださるわけで、自分は仕事をしているんだという自覚が芽生えました。部活感覚がなくなった瞬間でした」と語る。「自分が変わらないと、ずっと悶々としているだけで状況はなにも変わらない。自分が変わるきっかけをいただき、それを自分は運よくキャッチできた。それで、変わらなきゃ! と思ったんです」とターニングポイントを自覚する。

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 さらなる突破口は故ジャニー喜多川氏との出会い、そして舞台「エリザベート」「ニュージーズ」の演出家である小池修一郎に見出されたことだった。ジャニー喜多川氏とは「正直プライベートでの交流は決して多くありませんが、歌をふいに褒めてくれたり。いつでもちゃんと見ていてくれました。ジャニーさんに導かれたからいまがあります」。またオーディションで「エリザベート」のルドルフ役に抜てきされたのは20歳のときで、「周りの大反対を押し切って小池先生が『いやでも、この子でいく』と。それがなかったら僕はミュージカルを知らなかった。あのときからの経験があるからこそ、多くを学ぶことができました。自分の歌唱はもちろん、グループにも影響を与えていると思います」と出会いに感謝する。

 そうしたすべてがあって、その先に『TANG タング』への出演。「映像のオファーがいただけるなんて思ってなかったんです。そういう音沙汰がないままここ数年生きてきたので」と笑う。SixTONESのメンバーにも自分からは伝えられなかったそうで、「こっぱずかしさもあって、『あ。僕、映像決まりました』ってなんか……勇気がなくて。それでグループ共通のスケジュール表を見たメンバーが、『TANG タング』ってなに? きょも、映画に出んの!? って。(田中)樹を筆頭に、ああやっぱ、イジられるわ~と」と愛ある反応を喜ぶ。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』に出演するジェシーも撮影に興味を持ったそうで、「NG出した? と聞かれました(笑)。セリフでのNGはなく、手の動きでいちどあったかも、とちょっと強気に言っときました」とメンバーとの仲の良さをうかがわせる。

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 いま、京本を取り巻く環境は急激に変化しようとしている。雑誌の表紙を飾り、滝沢秀明演出で自ら音楽も手がける主演舞台「流星の音色」が上演中。「僕は(レオナルド)ディカプリオが大好きで。王道な王子様というポジションかと思いきや、近年は幅広い役柄を演じられる。僕もそうありたい。それから日本だと藤原竜也さん。シェイクスピアなどの舞台の印象がありながら映画やドラマで活躍されています。藤原さんは自身のスタイルをいい意味で崩さない、使い分けないように見えるのがいい。僕も自分のスタイルを確立するためにはまず場数が必要で、ひとつでも多くの作品を経験していきたいと思っているんですよね」と語っていた。(取材・文:浅見祥子)

映画『TANG タング』は公開中

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