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「鎌倉殿の13人」中川大志、“武士の鑑”畠山重忠との1年 小栗旬と拳で激突の裏側

第36回「武士の鑑」より和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)
第36回「武士の鑑」より和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志) - (C)NHK

 小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)で、武蔵の武将・畠山重忠を演じた中川大志。ドラマ公式サイトで「武士の鑑と謳われる武者」と紹介されているが、見目麗しく誇り高く聡明なキャラクターが人気を博していた。中川にとって大河出演は4度目。「いままでで一番長く携わった作品。胸がいっぱいです」と語った中川が、18日放送の第36回「武士の鑑」で繰り広げた北条義時(小栗)との戦い、さらには「常に重忠の隣にいた」という盟友・和田義盛(横田栄司)とのシーンを振り返った(※ネタバレあり。第36回の詳細に触れています)。

中川大志、36回「武士の鑑」名場面集

 本作は、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時が鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学んだのち、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていく物語。第36回では、義時の盟友・重忠の最期が描かれた。クランクインしてからちょうど1年。重忠の最期を見届けた中川は「終わってしまったんだな」と胸がいっぱいになったという。中川にとって大河は「江~姫たちの戦国~」(2011・光千代役)、「平清盛」(2012・源頼朝の少年期)、「真田丸」(2016・豊臣秀頼役)に続いて4作目。重忠を演じることが決まったときは「そこまで自分のなかに印象のある人物ではなかったので、どう気持ちを高めていけるか、見えない部分が多かった」と正直な胸の内を明かす。しかし人物像を調べ、知れば知るほど「武士の鑑」と呼ばれた重忠に魅了され、「重忠が語り継がれる理由を理解していくにつれ、しっかり体現しなくては」と強い思いで撮影に臨んだ。

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 そんな中川の思いが込められた重忠は、劇中、聡明かつ勇ましい姿で物語を引っ張り、御家人同士の争いが続く鎌倉の“陰”とした雰囲気のなか、重忠の清廉さを想起させる佇まいに魅了される視聴者が続出した。

 しかしその重忠も、勢力を伸ばす北条を嫌う朝廷の思惑によって動かされた執権・北条時政(坂東彌十郎)とその妻りく(宮沢りえ)、時政の娘婿・平賀朝雅(山中崇)らの策略により窮地に。時政の息子・政範(中川翼)暗殺、源実朝(柿澤勇人)への謀反という濡れ衣を着せられ、誇りを守るためについには北条と戦うことを決意する。

 御家人のほとんどは北条と畠山の戦いを望んでいない。重忠に戦をやめるように説得に来たのが和田義盛(横田栄司)だ。中川は「重忠にとって義盛は非常に大きな存在で、気づいたらいつも隣にいた」と盟友であることを強調すると「台本を読んだ瞬間からグッと来てしまってこらえるのが必死でした。ここで義盛を来させるなんて、(脚本の)三谷(幸喜)さんズルいなって思いました」と胸の内を明かす。

 このシーンで重忠は「戦など誰がしたいと思うか!」と声を荒げる。中川は「重忠はこれまであまり感情を爆発させることがなかった。それほどこの戦には忸怩たる思いがあったと思う」と解釈。「重忠を勝手にライバル視している義盛、それを相手にしない重忠という可愛らしい二人の関係が僕は大好きでした」と中川にとっても印象に残るシーンだったという。

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北条義時(小栗旬)との一騎打ち

 義盛の説得も及ばず、ついに戦になった畠山と北条。最後は義時と重忠が一騎打ちで戦い、素手で殴り合うシーンが展開される。

 「実は台本のト書きには“義時と重忠の一騎打ち”としか書かれていなかったんです」と中川は明かすと「第36回の台本をいただいたとき、小栗さんが一騎打ちのシーンはきれいな立ち回りではなく、泥臭いものにしたい」と提案があったとも。

 義時と重忠は、初めは敵対していたが、源頼朝(大泉洋)により味方同士となり、鎌倉の難局を2人で乗り越えてきたという思いがある。そんな2人が子供の喧嘩のように泥臭く戦うことこそが、二人の関係を表すことになる……。「重忠にぶん殴られたい」という小栗の思いに、中川も「重忠の生きざまや信念が、あの拳の一発一発に込められていたと思います」と語っていた。

 合戦のシーンの撮影は丸3日かかったという。中川にとってこのシーンが自身のクランクアップとなり、「とにかく夏の暑い日でしたが、スタッフも僕らも本当に戦のように戦いました。歴代の大河ドラマのなかでも、あそこまで着物や鎧がボロボロになったシーンはなかったんじゃないでしょうか」と振り返る。

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 重忠は義時に刀を振りかざすが、とどめを刺さなかった。それはなぜか。このときの重忠の心情について中川は「僕が解説しすぎるのはどうなのでしょうか……」と前置きしつつも「義時が板挟みになって苦しんでいる姿を一番近くで見ていたのは重忠だと思うんです。そのなかで人を本気で殺すこととは、そして本気で殺されることとは……みたいなものを示したいと思う一方で、今後の鎌倉をまとめていけるのは義時しかいないという気持ちだったのではと思います」と解釈を述べていた。

 小学6年生で初めて大河ドラマの現場を経験した中川。その時の緊張感は「体に染みついて残っている」という。今でも大河ドラマは「怖いし、勇気がいる現場」と話すと「その雰囲気に負けずに戦い抜くことができたのは、重忠が奮い立たせてくれたから」としみじみ語った。(取材・文:磯部正和)

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