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『アキラとあきら』脇役もすごい!江口・ユースケ・児嶋の存在感

『アキラとあきら』より江口洋介演じる不動公二
『アキラとあきら』より江口洋介演じる不動公二 - (C) 2022「アキラとあきら」製作委員会

 近年では「半沢直樹」(シーズン2)で国土交通大臣を演じた江口のりこがブレイクしたように、脇役も注目を浴びる池井戸潤作品。現在公開中の映画『アキラとあきら』でも、ダブル主演の竹内涼真横浜流星の前に立ちはだかるキャラクターとして、江口洋介ユースケ・サンタマリア児嶋一哉が強烈な存在感を放っている。

【写真】江口洋介、8年前の「ルーズヴェルト・ゲーム」イベント

 本作は、2017年にWOWOWでドラマ化もされた、池井戸の累計発行部数87万部を突破するベストセラー小説を映画化。同じ名前を持ちながら対照的な出自の2人の若者が、日本を代表するメガバンクに同期入社し、それぞれの試練に立ち向かっていく。竹内が父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた瑛(アキラ)に、横浜が大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続ける彬(あきら)にふんする。監督は、『今夜、世界からこの恋が消えても』『TANG タング』と映画公開が相次ぐ三木孝浩

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 江口が演じたのは、瑛の上司・不動公二。苗字の通り「動じない」男だ。モットーは「確実性」。カツカツカツ……と神経質そうに机上で印鑑を鳴らしながら、融資の承認を求める瑛にジャッジを下す“鉄壁”だ。かつて父親の経営する工場が銀行の融資を受けられずに倒産したトラウマをもつ瑛は「人を救う」ことが行動原理になっているのに対し、不動は徹底した実利主義。江口は「僕が演じた役は、嫌なヤツなんですよ。彼の申し出を受け付けない上司で、「僕だったら、この部屋にはもう絶対に来ないぞ」と思うくらい」と完成披露で吐露。竹内は「小さな頃から、ずっと江口さんを見ていた」と憧れの俳優との共演に、初日舞台挨拶で感激していた。江口の感情を封印した隙のない演技が、瑛のひたむきさやアツさを際立たせている。池井戸作品にはドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(2014)に出演。なお、10月には横浜流星と共演の『線は、僕を描く』が控えている。

 一方、もう一人の彬に立ちはだかる叔父たちを演じたのがユースケと児嶋。ユースケは老舗海運会社・東海郵船のグループ会社「東海商会」の社長・晋に、児嶋はその弟でグループ会社「東海観光」の社長・崇にふんしている。彬の父で親会社「東海郵船」の社長・一磨(石丸幹二)と三兄弟の設定で、幼いころから優秀な一磨を妬み、やがてその矛先を一磨の息子たちに向けていく。いわばヒール的ポジションに当たる。

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ユースケ・サンタマリア演じる階堂晋

 ユースケ演じるプライドが高く狡猾な晋は、ひょうひょうとした雰囲気。彬や一磨の前で冷静を装っているが、内ではどす黒い感情が渦巻いている。ユースケ自身は長男だそうで、「昔から兄貴がほしかったので、石丸さんみたいな兄貴がいてくれたら良いなと思ってやっていました。本当は仲良くやりたかったんです」と言いつつ、晋を江口演じる不動に輪をかけた「嫌な奴」と紹介。「いつもケンカをふっかけてばかりだったので、ちょっと辛かったです」と完成披露で振り返っていたが、撮影現場では本番ギリギリまで雑談をして共演者たちを和ませていたそう。

児嶋一哉演じる階堂崇

 その弟・崇は、晋の腰ぎんちゃくのような存在で、虎の威を借る狐。児嶋にとって池井戸作品はドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」「花咲舞が黙ってない」「半沢直樹」に続く4作目。兄弟役で共演したユースケとは初日舞台挨拶でも絶妙な掛け合いを繰り広げ、ユースケに「撮影初日からそうだったんですが、みんなが緊張している中、ユースケさんがめちゃくちゃふざけまくるんです。 『大ベテランだ、カッコ良いな』と思いました。みんなを和ませようと、余裕があるんだと思ったら、本番で普通に(ユースケさんは)NGを出すんです」と俳優として、人として賛辞を送っていた。(編集部・石井百合子)

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