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『アバター』続編、人気悪役クオリッチ大佐復活の理由

新たなアバター兵士として復活するというクオリッチ 今回はどんな悪役ぶりを見せてくれるのか
新たなアバター兵士として復活するというクオリッチ 今回はどんな悪役ぶりを見せてくれるのか - (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 『タイタニック』『ターミネーター2』のジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日全国公開)の公開を前に、キャメロン監督と長年タッグを組む、映画プロデューサーのジョン・ランドーが来日。前作『アバター』(2009)でも話題を呼んだ、人気悪役復活の理由を明かした。

舞台は海へ!『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』フォトギャラリー

 本作は、キャメロンが監督・脚本・製作・共同編集を務め、革新的な3D映像によって、世界興行収入歴代トップに立ったアドベンチャー大作『アバター』の続編。貴重な鉱物を秘めた星パンドラにやって来た元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)が、人間と先住民族ナヴィとの抗争に巻き込まれるさまを描いた前作から10年。人類に反旗を翻したジェイクとナヴィ族の女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の間に生まれた子供たちが登場し、パンドラの海の世界が主な舞台となる。

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 続編の悪役となるのが、前作でパンドラに侵攻したRDA社の部隊を率いた軍人で、パワフルなキャラクターが強烈な印象を残したマイルズ・クオリッチ大佐。前作の戦いで命を落としたはずのクオリッチだが、ランドーは「大佐はRecom(リコン)というアバター兵士の一団の一人としてカムバックすることになります。これはRecombinants(リコンビナント)の略称で、“アバター計画”の軍事バージョンともいえる技術なんです」と明かす。

 人間とナヴィのDNAを掛け合わせた肉体と操作員の意識をリンクさせたアバターによって、ナヴィとの接触を図る「アバター計画」。続編ではさらに技術が進化し「Recomたちは、アバターの体にRDA社の兵士のメモリーをダウンロードした存在で、操作員とのリンクはもはや必要ないのです」とランドーは明かす。

 クオリッチを演じたスティーヴン・ラングは、サスペンススリラー『ドント・ブリーズ』の最強の盲目老人役でも話題を呼んだベテラン俳優。見た目はコワモテだが「本当に素晴らしい俳優で、実際にはものすごくいい人なんですよ」というランドーは「続編を作るうえで私たちには素晴らしい悪役が必要で、良い役者とも仕事をしたかった。そこで、今回のような形で大佐を復活させることにしました。そのことで、より面白い効果が映画に生まれています」と語る。

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前作『アバター』でも大活躍したクオリッチ大佐  ディズニープラスにて配信中 (C)2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 「作り手側の立場からすると、悪役を描く際、観客にとっても私たちにとっても、好きだけど憎むべきキャラクターを生み出す必要があります。それには、とてつもない時間が必要になるんです。2作目を作るうえで、またゼロからそうした魅力的な悪役を創るよりも、『スター・ウォーズ』におけるダース・ベイダーのような存在を登場させようと思った。それが大佐なんです」

 前作のキャラクターが登場する一方で、ジェイクとナヴィの子供たちを中心に、新たなキャラクターも数多く登場するという本作。ランドーは、前作に関係なく楽しめる、キャメロン監督が心血を注いだ一本だと自負する。「ジム(キャメロン)は、今回の脚本に情熱を傾けていました。シンプルに続編と言ってしまうと、前の作品を観ていないと理解できなかったり、前作で解決していない物事を描くような印象がありますよね。しかし、この作品はそうではない。、今までのキャラクターだけではなく、新しいキャラクターも出てくる、『ゴッドファーザー』のような、ある家族の旅路を追う物語なのです」(編集部・入倉功一)

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