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クエンティン・タランティーノ、マーベル俳優は「映画スターではない」映画界の“マーベル化”に言及

クエンティン・タランティーノ監督
クエンティン・タランティーノ監督 - Jonas Walzberg / picture alliance via Getty Images

 映画『パルプ・フィクション』(1994)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)などのクエンティン・タランティーノ監督が、映画界を席巻するマーベル映画の出演者を「映画スターではない」とポッドキャスト番組で発言。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で主演を務めたシム・リウがTwitterで反論するなど物議を醸している。

 21日に配信されたポッドキャスト番組「2 Bears, 1 Cave」に出演したタランティーノ監督は、ハリウッド映画界において、映画スターと呼べる存在が少なくなったという話題に触れ、それが業界における「マーベル化のひとつ」だと言及。

 マーベル映画を「嫌ってはいない」ものの「愛してはいない」というタランティーノ監督は「マーベル映画に出演した俳優たちは、みんな有名になった。でも彼らは映画スターではないよね。キャプテン・アメリカがスターだ。ソーがスターなんだよ。こんな事を言うのは僕が最初ではないし、もう何度だって言われていることだけど、そうしたフランチャイズキャラクターがスターになっているんだ」と語った。

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 決して批判ばかりではなく、子供のころはマーベルコミックを「狂ったように集めていた」というタランティーノ監督は「もし、12歳のころにああいった映画が公開されていたら、最高にハッピーで熱中していたと思う」とコメント。「僕が言いたいのは、そうした映画ばかり製作されるのではなく、他の映画のなかにそうした映画もあるべきだっていうことだ」とスーパーヒーロー映画ばかりの現状への懸念を明かし「僕はもうすぐ60歳だからね。それほどああいう映画に興奮するわけじゃない」と語っている。

 映画界の巨匠がヒーロー映画ばかりの現状に苦言を呈するのは珍しいことではなく、2019年にマーティン・スコセッシ監督は、マーベル映画は「映画ではない」とEmpireで発言。「正直、ああいった作品に最も近いと感じるのは“テーマパーク”だ。あの状況下で、俳優たちは最善を尽くしているとは思うがね。人間が、感情的・心理的経験を他の人間に伝えようとする“映画”ではない」と心境を明かし議論を巻き起こした。またタランティーノ監督は以前にも、マーベルやDC映画の監督に興味はなく「そうしたことをするには、“雇われ人”にならなければならない。わたしは“雇われ人”ではない。仕事を探しているわけでもない」とLos Angeles Times に明かしている。

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 こうしたタランティーノ監督の発言について、マーベル映画でシャン・チーを演じるシム・リウは、「もし映画界でスターダムへの門番がタランティーノやスコセッシだけだったら、僕は(興行収入)4億ドル以上を稼ぐ映画に主演する機会はなかっただろう」とTwitterで反論。「彼らの映画作りの才能に畏敬の念を抱いているし、ズバ抜けた作家だと思っている」としながらも「完璧な映画スタジオは存在しないが、僕は世界中のあらゆるコミュニティーに力を与え、鼓舞するヒーローを創造することで、スクリーンにおける多様性を改善するべく努力してきた会社と仕事ができることを誇りに思っている。僕だって(ハリウッドの)黄金時代は大好きだ…しかし、そこは白すぎる」とツイートしている。(西村重人)

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