吉田美月喜、自然体でいられた『パラダイス／半島』に「心温まる作品」と自信

　女優の吉田美月喜が25日、都内で行われた、映画『パラダイス／半島』完成披露試写会に、主演の染谷俊之をはじめ、落語家の立川かしめ、稲葉雄介監督と共に登壇。伊豆半島で行われた撮影を振り返った吉田は「わたし自身とても楽しめた映画。そんな心温まる雰囲気が作品にも出ていると思います」と映画をアピールしていた。

　本作は、映画『恋するふたり』などの稲葉監督が描くハートフルストーリー。積年の疲労を癒すために畑付きの一軒家で療養中の人気俳優・真英（染谷）と、彼の元に突然やってきた逃亡犯の親友・竜（立川）、真英の姪・夕起（吉田）の3人が心を通わせていく姿を描く。

　『あつい胸さわぎ』や『メイヘムガールズ』など出演作が続く吉田は「この現場は映画を撮影しているのか……というぐらいリラックスして臨めた現場でした」と印象に残る現場だったことを明かすと「作品ができあがったとき『大丈夫かな』と思うぐらいだったのですが、映画にも現場のホンワカした雰囲気が出ている心温まる作品になりました」と語る。

　劇中では、不思議な関係の男性二人と過ごす夕起を演じており、「わたしは一人っ子で、お兄ちゃんに憧れていた」と明かした吉田は、最初は染谷と立川の醸し出す雰囲気に委縮して「身構えてしまっていた」と笑う。しかし、実際は「とてもフレンドリーな二人でした」と明かし「本当に撮影じゃないような感じで、自然体でいられました」と作りこまないリアルな自身が映っているという。

　主演の染谷は、稲葉監督とは『恋するふたり』に続くタッグ。「前作では非常に長セリフが多かったので、今回もそうなのかな」と戦々恐々だったというが「今回はそこまでの長セリフじゃなかったので良かった」と笑顔。さらに染谷は「撮影が始まる前にコロナにかかってしまい、なにもできない時期があったんです。でも、ちょうど真英と似たような境遇になったので、そのときの気持ちや経験が、役づくりに大きく役立ちました」と語っていた。（磯部正和）