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「どうする家康」大岡弥四郎役・毎熊克哉「兵士にとって正義はどうでもいい」 作品超えた願いを大事に

第20回「岡崎クーデター」より毎熊克哉演じる大岡弥四郎
第20回「岡崎クーデター」より毎熊克哉演じる大岡弥四郎 - (C)NHK

 松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合夜8時~ほか)で徳川家康の嫡男・信康を補佐する大岡弥四郎を演じた毎熊克哉。大河ドラマ初出演となった撮影現場や、見る角度によって正義にも悪にもなり得るという弥四郎の決意や、「作品を超えた願いを感じた」というセリフを振り返った(※ネタバレあり。第20回の詳細に触れています)。

【画像】正義か悪か、大岡弥四郎名場面集

 2016年公開の主演映画『ケンとカズ』で第71回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞など数々の映画賞に輝き、ドラマ「妖怪シェアハウス」シリーズの酒呑童子役やNetflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン2のヤバ役などで注目を浴びる毎熊。先ごろNetflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」が配信スタート、紀里谷和明監督の映画『世界の終わりから』が公開中だ。

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 「どうする家康」で演じる弥四郎は、松平信康(細田佳央太)を補佐する岡崎城奉行。瀬名や譜代の家臣たちも信頼を寄せる切れ者で、家康(松本)は信康に岡崎城城主を任せるときに、その守り役を申し付ける。穏やかで人当たりの良い顔とは異なる、秘めた野心を持っている……という役どころ。28日放送の第20回「岡崎クーデター」では、武田信玄(阿部寛)の死後、息子・勝頼(眞栄田郷敦)が徳川領に攻め込み、総大将の信康が数正(松重豊)らと応戦。病で浜松から動けない家康が忠勝(山田裕貴)らを援軍として送るなか、岡崎城ではある陰謀が仕組まれる。

~以下ネタバレを含みます~

 「初めての大河ドラマはとてもドキドキしましたが、始まってみるとあっという間でした。欲を言えば、家康メンバーの皆様(家臣団)と楽しいやりとりがあるシーンをやってみたかったなと思いつつ(笑)、僕が演じさせていただいた大岡弥四郎が、少しでも作品の面白さに貢献できていれば幸いです」と初めての大河撮影を振り返る毎熊。

 出演発表時に、弥四郎の人物像について「弥四郎の行動は見る角度によって正義にも悪にもなり得ます。この作品の重要な軸になる部分を担わせて頂くので、しっかりと演じていきたいです」と話していた毎熊は、「本作のオファーを頂いた2022年はウクライナ侵攻が始まり、流れてくる情報に胸を痛め、人間は戦うことをやめられないのだなと悲しくなりました」とオファー当時を述懐。「全てのいざこざには歴史の流れや事情があって、双方どちらが正義なのか分かりづらい。でも、戦の最前線に行かされる兵士たちにとって正義はどうでもよくて、飯を食いたい、死にたくない殺したくない、家族や友人を失いたくない、というのが本心だと思います。脚本を読ませていただき、弥四郎の台詞には作品を超えた願いを感じたので、それを大事に演じました」と役へのアプローチを説明する。

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 また徳川を裏切る決意をした弥四郎の真意について「冒頭のシーンで『命に代えて岡崎を守りまする』という台詞があるのですが、これが弥四郎の覚悟だと思います。過酷な戦も、謀反を企てることも、命がけですからね。裏切り者の役ですが、台詞にほとんど嘘がないのが面白かったです。全ては岡崎を救うため」と思いを巡らせる。

 弥四郎の見せ場の一つとして、クーデターに失敗して捕らえられた際に信康らの前で思いをぶつけるシーンがあるが、毎熊は「演出の野口雄大さんと共有していたのは、弥四郎の行動を“私利私欲に走った裏切り“にしない、ということでした。弥四郎の言葉に心を動かされる人がいるかもしれない。作品は家康側の視点で描かれていくからこそ、正義とはなんぞや? と考えられるシーンになれば良いなと思って臨みました」と振り返った。(編集部・石井百合子)

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