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是枝裕和監督&坂元裕二『怪物』カンヌ脚本賞受賞!日本人2年ぶり

第76回カンヌ国際映画祭

『怪物』で脚本賞を受賞した是枝裕和監督&坂元裕二
『怪物』で脚本賞を受賞した是枝裕和監督&坂元裕二 - Andreas Rentz / Getty Images

 第76回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間27日にフランスで行われ、是枝裕和監督作『怪物』で、脚本家の坂元裕二が脚本賞を受賞した。日本人が脚本賞を受賞するのは、『ドライブ・マイ・カー』(2021)の濱口竜介監督以来、2年ぶり。坂元にとって初の快挙となった。

【画像】『怪物』安藤サクラ、美しい背中見せワンピースでカンヌ撮影会に

 帰国した坂元に代わってステージに上がった是枝監督は「ありがとうございます。一足早く、日本に帰った坂元裕二さんにすぐ報告します」と喜びのコメント。「初めにこの作品のプロットをもらい、そこに描かれた二人の少年たちの姿をどのように映像にするかと考えた時、あの少年二人を受け入れない世界の側にいる大人の一人として、少年の目に見返えされるという形で取り組むことしか、誠実なスタンスを見つけられませんでした。だからこそ1ページ目に“世界は生まれ変われるか”という一文を書きました」と語り、「スタッフ、キャストみんなの力でこの賞をいただけたと思っております。ありがとうございました」と続けて拍手を浴びた。

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 カンヌ常連の是枝監督が、脚本家・坂元裕二、音楽・坂本龍一さんと組んだ『怪物』は、郊外の町の学校で起きたトラブルを発端に、息子を愛するシングルマザー、子供たち、学校教師それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てを描いた作品。母親役の安藤サクラをはじめ、永山瑛太、子役の黒川想矢柊木陽太が出演し、現地時間17日に行われた公式上映にも参加、上映後には5分以上にわたり現地の観客からスタンディングオベーションが贈られた。

 是枝監督作品がコンペ部門に選出されるのは、昨年公開の韓国映画『ベイビー・ブローカー』に続いて2年連続で、7回目の選出(カンヌ映画祭への出品は9回目)。『誰も知らない』で柳楽優弥に、『ベイビー・ブローカー』でソン・ガンホに最優秀男優賞をもたらし、2013年に『そして父になる』で審査員賞、そして2018年に『万引き家族』で最高賞のパルムドールに輝いた是枝監督とあって、今回も受賞が期待されていた。また本作は、2010年に公式部門とは別に創設された、LGBTやクィアを扱った映画に与えられる「クィア・パルム賞」を、日本映画で初めて受賞している。(編集部・入倉功一、協力:市川遥)

映画『怪物』は6月2日より全国公開

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