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急展開の「べらぼう」、蔦重と瀬川の6分間にわたる愛のやりとり話題

第9回より蔦重(横浜流星)と瀬川(小芝風花)
第9回より蔦重(横浜流星)と瀬川(小芝風花) - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の3月2日放送・第9回では蔦重(横浜)と花魁・瀬川(小芝風花)の許されざる恋の行方が描かれ、二人の逢瀬の場所である九郎助稲荷で繰り広げられた横浜と小芝の約6分間にわたる熱演が視聴者を魅了した(※一部ネタバレあり)。

蔦重と瀬川の恋の地獄…「べらぼう」第9回場面写真

 幼なじみの花魁・瀬川に思いを寄せられながらも一向にその気持ちに気づくことのなかった蔦重。吉原では身内が女郎に手を出すのは御法度とあって女っ気のなかった蔦重だが、第9回では女郎屋・松葉屋の客である鳥山検校(市原隼人)から瀬川の身請け話が持ち上がったことから急展開。ある時、鳥山と瀬川の親密そうな様子を見た蔦重は複雑な表情を浮かべ、そんな矢先に瀬川の身請け話を聞くといてもたってもいられなくなり、瀬川を九郎助稲荷に呼び出した。

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 前話では瀬川に「名のある武家や商家に身請けされて幸せになってほしい」といい、瀬川(&視聴者)をがっかりさせていた蔦重。瀬川がやってくると蔦重はやたらとニコニコ顔で、瀬川は「気味悪い」とボソリ。蔦重は「おお、いい天気だなあ」と切り出すと、「身請け決まったって聞いたんだけど」「その身請け、断ってくんね?」と言い出し、瀬川はあきれ顔。素直になればいいものを、「実は市中の本屋ともめちまって。細見も吉原だけでさばかなきゃいけなくなっちまってよ。今おまえがいなくなると困んだよ」などと理由をつけたうえに、「あいつ(鳥山)はくず中のくず」「ヒルみたいな連中だぞ」などと鳥山検校を中傷し始める始末。

 はっきり瀬川に思いを伝えない蔦重にしびれを切らした視聴者たちは「サイテーな申し出だな」「何言ってんの!」「勝手すぎる」「そんな言い方まずいぞ蔦重」「身請けもできないくせに」「色々アウト」「恋愛下手過ぎる」「カッコ悪いな」と非難ごうごうだったが、切り上げて帰ろうとする瀬川に蔦重が「頼むから行かねえで…」とすがる場面から空気が一変。

 蔦重はついに「わあってる。いい話だってことは。吉原にとってもお前にとっても」「けど…おまえがあいつのとこに行くのが嫌なんだよ」「俺がおまえを幸せにしてえの」と本音を打ち明け、「だから行かねえでくれ…頼む」と再び深々と頭を下げた。瀬川は思いがけない展開に動揺し、涙を流しながら蔦重の胸倉をつかんで「心変わりしないだろうね!」と迫り、蔦重は「あったりめえだろうがよ!」「てめえの気持ちに気づくのに20年かかってんだぞ。心変わりなんてできっかよ」と力強く言い放った。

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 横浜は照れ隠しからの愛の告白、小芝は急転直下の事態での怒り、驚き、喜び……と6分間の間でめまぐるしく表情を変えていった二人の演技が視聴者をくぎづけに。蔦重に「よく言った!」「やっと素直になった」「最初から言えばいいのに」「まさかこのタイミングで愛の告白」「この展開は泣く…」「神回!」と歓喜の声に沸くと同時に、「言ったはいいが、大丈夫かな蔦重」「これから先が地獄…」とこの先を不安視する冷静な声も。

 愛を告白したはいいものの、蔦重が考えていたのは年季が明けてから瀬川と共に暮らすこと。それは瀬川が客を取り続けて命をすり減らしていくことを意味し、後半では松葉屋の主(正名僕蔵)と女将いね(水野美紀)の画策を経て、瀬川が身を切る思いで決断を下す展開に。終盤の覚悟を決めた瀬川と、それを受け止めるしかない蔦重の「二人にしかわからない会話」が涙を誘った。(石川友里恵)

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