『サンダーボルツ*』はマーベル版『トイ・ストーリー3』に “時代遅れ”なはぐれ者がチーム結成

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のくせ者たちがチームを結成する新作映画『サンダーボルツ*』(5月2日日米同時公開)は、ディズニー/ピクサーの大ヒットアニメーション『トイ・ストーリー3』(2010)を参考にしていると、監督のジェイク・シュライアーがEmpireに明かした。
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サンダーボルツは、元暗殺者のエレーナ、ロシアが生んだスーパーソルジャーのレッド・ガーディアン、ヒドラに洗脳・肉体改造されていたウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、キャプテン・アメリカの肩書と権限をはく奪されたUSエージェント/ジョン・ウォーカー、驚異の身体能力とコピー能力を持つタスクマスター、あらゆる物体をすり抜けるゴーストで構成されたマーベルの新チーム。アベンジャーズとは違い、全員が過去に悪事を働いていた“ならず者”だ。
サンダーボルツが「無理やり組まされたチーム」だと説明するシュライアー監督は、彼らの関係性は『レザボア・ドッグス』『RONIN』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』といったスパイ映画やアクション映画から影響を受けたと明かす。
さらに、キャラクター同士の関係性に重点を置いたというシュライアー監督は、参考例として『トイ・ストーリー3』を挙げている。「『サンダーボルツ』のキャラクターたちは、『トイ・ストーリー3』に登場するおもちゃたちと同じように“時代遅れ”になりつつあります」
『トイ・ストーリー3』は、ウッディやバズといったおもちゃと持ち主アンディの別れを描いた作品で、号泣必至のラストは“完ぺきな結末”として語り継がれている。シュライアー監督は、同作の終盤に登場する焼却炉のシーン(焼却炉に放り込まれたウッディたちが死を覚悟する場面)を例に、「焼却炉のシーンがあれほど効果的なのは、観客がキャラクターたちに深く感情移入しているからです」と語っている。
過去の過ちと向き合う者同士、共に手を取り合うサンダーボルツのメンバーたち。ウッディと仲間たちの友情を歌った『トイ・ストーリー』の名曲「君はともだち」につながるものがある。「この映画には、メンタルヘルスや孤独についての要素も含まれています。人生で経験する闇は、必ずしも克服できるものではありません。しかし、それは人とのつながりや仲間を見つけることで、軽減することができるんです」とシュライアー監督は補足している。(編集部・倉本拓弥)


