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吉沢亮、『国宝』で吹替えナシの歌舞伎!1年半没頭した主演作は「役者人生の集大成」

吉沢亮
吉沢亮

 俳優の吉沢亮が23日、帝国ホテルで行われた映画『国宝』(6月6日公開)完成報告会に出席。吹替えなしで歌舞伎の演目に挑んだ同作に「確実に集大成と言える作品」と熱い思いを吐露した。会見には横浜流星高畑充希寺島しのぶ森七菜見上愛田中泯渡辺謙李相日監督も参加した。

【画像】吉沢亮、横浜流星ら美の競演!イベントの様子

 本作は、吉田修一の同名小説を、吉田原作の映画『悪人』『怒り』に続いて李相日監督が実写化。父を抗争の末に亡くし、上方歌舞伎の名門・丹波屋に引き取られ、稀代の女形として脚光を浴びていく主人公・喜久雄(吉沢)と、丹波屋の御曹司として生まれた俊介(横浜)が、親友でありライバルという関係性を築く中で“芸道”を極めていく姿を描く。

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 準備期間、撮影を含め約1年半に渡って喜久雄役に向き合った吉沢は「なかなか1年半もの間、一つの役に向き合うことは、やろうと思ってもできない」と恵まれた環境のなか芝居に没頭した日々を述懐。「どの作品も自分にとっては大切なものですが、掛けた時間とエネルギー量はけた違い。それぐらいの思いを持って現場に臨みました。僕の今までの役者人生のなかで、確実に集大成と言える作品。今まで培ってきたものをすべてぶつけました」と強い視線で語る。

 長い時間を掛けて歌舞伎役者に向き合ってきたが、吉沢は「小さいころから舞台に立ち、何十年も積み重ねて形にしていく歌舞伎役者。たった1年半で足元にも及ばないことは分かっています」と客観的な視点も持ちつつ「技術的に足りない部分はたくさんあります。でも、だからこそがむしゃらにやった時間は意味があると思うし、我々役者がこの作品をやった意義に繋がる部分がきっとある。その精神や意地を喜久雄から感じました」と語っていた。

 そんな吉沢の言葉に、喜久雄を見出し育て上げる人気歌舞伎役者・半二郎役の渡辺は「吉田さんの原作を読んだとき、誰も映像化できないと思った」と切り出すと「でもできました。大河ドラマの主演も務め数々の映画に出演している吉沢に生意気なことを言うようですが、試写を見たとき、おべんちゃらでも何でもなく、吉沢の代表作になると思った。この作品に賭けている姿も見てきました。俳優仲間としてすごいものを作ったと尊敬できました」と最大級の賛辞を贈る。

 渡辺の言葉に吉沢は「本当にありがとうございます。自分自身もこの作品が代表作になってくれたらいいなという思いでやらせてもらったので、そんな言葉を掛けていただきとても嬉しいです」と笑顔を見せていた。(磯部正和)

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