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横浜流星、『国宝』で再び自身と真逆の役柄 李相日監督に感謝「役者冥利に尽きます」

横浜流星
横浜流星

 俳優の横浜流星が23日、帝国ホテルで行われた映画『国宝』(6月6日公開)完成報告会に出席し、自身が演じた役について「苦手な人間」と語り「だからこそ役者冥利に尽きる」と思いを語った。会見には主演を務めた吉沢亮をはじめ高畑充希寺島しのぶ森七菜見上愛田中泯渡辺謙李相日監督も参加した。

【画像】吉沢亮、横浜流星ら美の競演!イベントの様子

 本作は、芥川賞作家・吉田修一が歌舞伎の世界を舞台に書き上げた同名小説を、吉田原作の『悪人』『怒り』などを手掛けた李相日監督が実写化。任侠の家に生まれるも数奇な運命によって歌舞伎の世界に飛び込んだ喜久雄(吉沢)が芸に身をささげ、女形としての才能を開花させていく姿を描く。

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 横浜が演じた俊介は、上方歌舞伎の名門・丹波屋の看板役者である花井半二郎(渡辺謙)の息子。横浜は「自分と正反対の役。もっと言ってしまえば苦手な人間です」ときっぱり。「だからこそ、理解して愛することから始めました」と普段とはアプローチ方法を変えて臨んだという。

 李監督とは『流浪の月』(2022)以来2度目のタッグ。横浜は、そのときも「自分とは全く違う役だった」といい、「でも実は自分のなかにもあって、自分が律して眠らせている感情を解放させるような部分がある。それは大きな挑戦であり、そういった役をいただけるのは役者冥利に尽きます」と感謝を述べる。

 一方で横浜は「この映画に参加して、自分の力不足も感じました」と自己評価を下すが、「でも非常に幸せな時間でした。映画を観て、芸に人生を捧げた人たちの生きざまの美しさに感銘を受けましたし、とても励まされました」と現場での経験が大きな力になったことも明かしていた。

 本作は、本年度のカンヌ国際映画祭の「監督週間」に選出されている。横浜は「映画人としてカンヌというのは憧れの場所。魂を込めた作品が海外で上映されるのはとても嬉しいですし、海外の人がどう感じてくれるのか、とても楽しみです」と期待を口にした。また吉報を聞いたとき、吉沢と同じ仕事をしていたという横浜は「喜びを分かち合ったんです」と、切磋琢磨しながら作り上げた作品が世界に羽ばたくことに感無量な表情を浮かべていた。(磯部正和)

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