岡本太郎×特撮「タローマン」映画化!“未来像の2025年”が舞台『大長編 タローマン 万博大爆発』8.22公開決定

2022年7月に NHK Eテレ で放送された特撮モキュメンタリー番組「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」が、『大長編 タローマン 万博大爆発』として映画化されることが決定した。監督&脚本は、テレビ版を手がけた藤井亮が続投する。配給はアスミック・エースで、8月22日に全国公開を予定している。あわせて、特報映像とビジュアルが公開された。
「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」は、「1970年代に放送された特撮ヒーロー番組」という体裁のもと、岡本太郎のことばと作品をモチーフに制作された番組。岡本の作品が奇獣となって登場し、べらぼうな巨人タローマンとでたらめな戦いを繰り広げる。昭和特撮風の映像を再現し、深夜枠の放送にも関わらず大きな話題を呼んだ。
映画では、舞台が1970年から2025年へと移り変わる。しかも、現在の2025年ではなく「1970年代頃に想像されていた未来像」としての2025年が描かれるという。幾何学的な建物、透明なパイプで空中を移動する自動車、宇宙と交信する近未来都市……昭和の子供たちが思い描いていた未来の世界で、タローマンが奇獣と戦いを繰り広げる。

映画化にあたり、海洋堂高知/南国堂が制作する「タローマン ベンダブルアクションフィギュア」の発売が決定。ムビチケカード型前売券に限定版フィギュアがついた、特別前売りセットも制作が進んでいる。詳細・発売時期などは、今後ホームページやSNSで発表される。(編集部・倉本拓弥)
『大長編 タローマン 万博大爆発』製作メッセージ
【「ベラボーなもの」をつくる。】
TAROMANでは全編を通して「なんだこれは!」「でたらめをやってごらん」といった岡本太郎の信念を伝えてきました。今回の映画ではテレビ版では語られなかった「岡本太郎が抱いた万博への想い」を今こそ伝えるべきテーマとして描きます。
岡本太郎は「技術の進歩が社会を豊かにし人を幸せにする」という1970年の万博メッセージにノーを突きつけ、モダニズムな雰囲気で溢れる会場のど真ん中にベラボーな神像『太陽の塔』を突き立てました。大長編タローマンもまた、ベラボーな「挑み」でありたいと考えています。
1970年の万博で太陽の塔を見た人々が「なんだこれは!」と精神を湧き起こされたように、映画館でこの映画をみて「なんだこれは!」と体感し、岡本太郎が万博に賭けた想いを感じ取ってもらえたらと思います。