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「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」ディエゴ・ルナが語る“希望”の意味 ドラマで描く名もなき人々の戦い

「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2が配信を迎えたディエゴ・ルナ
「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2が配信を迎えたディエゴ・ルナ - (C)2025 Lucasfilm Ltd.

 映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)に直結するドラマシリーズとして、2022年にシーズン1が配信された「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」。その主演を務めるディエゴ・ルナが、日本で開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のために来日。23日から配信されるシーズン2について合同インタビューで語った。

【画像】「キャシアン・アンドー」キャストが日本に集結!

 「キャシアン・アンドー」は、『ローグ・ワン』で銀河の運命を左右する任務に挑んだ、反乱軍の情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ)の過去を描くドラマシリーズ。なぜアンドーは反乱軍に加わり、決死の任務に身を捧げたのか。『ローグ・ワン』を生んだ脚本家トニー・ギルロイが、映画へとつながるアンドーのルーツを描き出す。

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 シーズン1では、銀河帝国への反乱網を構築する謎の人物ルーセン(ステラン・スカルスガルド)との出会いをきっかけに、キャシアンが諜報活動に身を投じていく1年間が描かれた。シーズン2では、敵味方それぞれの思いを抱える登場人物たちが、運命に導かれるように引かれ合っていく、『ローグ・ワン』に至るまでの4年を描き出す。

シーズン2のキャシアン・アンドーはどんな活動に身を投じるのか?(C)2025 Lucasfilm Ltd.

 ディエゴは、シーズン2について「革命の気運というものがいかに表面化し、火山のように爆発するのかを描いています。勝ち負けについての物語ではないのです」と語る。「歴史というものは、いつも“この人が計画をした”とか“この人がこんなスピーチをした”というふうに語られていくものですが、その背後で尽力した、名もなき人々のことは忘れられがちです。この作品は、そうした市井の人々……日々の生活を送りながら、革命を支えた人たちの物語なんです」

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 約9年前に公開された『ローグ・ワン』も、全てを犠牲にして決死の任務に挑む、歴史に埋もれた名もなき戦士たちの物語だった。同作の脚本家にして、ドラマの世界観を支えるトニー・ギルロイは、『ボーン・アイデンティティー』シリーズなど、現実的な世界観に根差したエンターテインメント作品で知られるクリエイター。

 ディエゴは、「トニーとは常に『何か違うことをしよう』と話していました。より複雑で、リスクを取る作品です。『ローグ・ワン』の登場人物たちは、悲劇的な結末を迎えますよね。あれは心に残るラストだった。とても大胆でリスキーな選択でしたが、それこそが、初期の『スター・ウォーズ』が持っていたエネルギーだったと思うんです。決められたルールを破り、自分たちの伝えたい物語を描く。『ローグ・ワン』にもそのエネルギーがあったのだと思います」と語る。

 「トニーも僕も、そうした複雑で多面性のあるストーリーが好きだし、登場人物についても、ただの善悪で分けられない矛盾を描きたかった。全てのキャラクターにはその行動に至る理由があって、観客もそれを理解できなくてはならない。例え、その人物が帝国側であってもです」

帝国側のドラマもさらに動くことに(C)2025 Lucasfilm Ltd.

 反乱側も一枚岩ではなく、帝国側もまた単純な上下構造では動いていない。どちらの陣営でも、個人の立場や感情が複雑に絡み合った群像劇が展開する。ディエゴは「革命において、同じ目標に向かって人々を団結させることがいかに難しいかということも描いているんです。皆それぞれの欲望や目的があり、内部では常に摩擦が生じている。一方で、帝国側の指揮系統も完璧ではない。ただトップダウンで皇帝の命令に従うだけではなく、そこには多くの人間の思惑が動いている。この複雑さが、番組を単なる勝利や敗北ではなく、革命が始まる瞬間を描く物語にしているのだと思います」と語る。

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 そして、だからこそ「キャシアン・アンドー」では「喪失や痛み、不正義といった要素が描けるんです」というディエゴ。今シーズンでキャシアンは『スター・ウォーズ』を象徴する「希望」という言葉をしばしば口にするが、「“希望”を語るということは、目の前に闇があるということ。少なくとも、このドラマの文脈においてはそうです。銀河が最も暗かった時代を描いているからこそ、“希望”という言葉が、ここではとても大きな意味を持つ。登場人物たちは、崖っぷちに立たされ、その淵をのぞき込みながらも“希望”を掴んで絶対に手放さない。希望とは、人生が最も困難な時にあっても、前に進むために必要なものなのです」

 そして、ディエゴ自身にとっても「希望」という言葉には特別な思いがあるようだ。「もちろん、“希望”という言葉は好きですよ(笑)。僕には子どもがいますから。もし希望を持っていなければ、子どもを持とうとは思わなかったでしょう」(編集部・入倉功一)

ドラマ「キャシアン・アンドー」シーズン2は4月23日よりディズニープラスにて日米同時独占配信開始

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