「対岸の家事」江口のりこのワーママに同情 “悪気のない一言”に波紋

多部未華子主演のTBS系火曜ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(毎週火曜よる10:00~放送中)の22日放送・第4話では、妊活中の晶子(田辺桃子)の試練を軸に「悪気のない一言」「持つ者持たざる者」をキーワードにしたエピソードが展開。トイレで偶然、同僚の陰口を聞いてしまったワーママ・礼子(江口のりこ)同情、共感の声が寄せられている。
第4話「持つ者は持たざる者の気は知らず?」では、詩穂(多部)かかりつけ医の蔦村医院の医師の妻・晶子が、義母や患者たちに子作りの圧をかけられ、やり玉にあげられる地獄のような日々が描かれた。「ヒールのある靴を履いてはダメ」「アイスコーヒーなんて飲んじゃダメ」……蔦村医院に通う高齢女性たちがよかれと思って投げかけるアドバイスは、晶子からするとプレッシャーでしかない。そんな晶子と同様に、詩穂の夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)や礼子らも「悪気のない一言」にモヤモヤするさまが描かれた。
前話では子供の急病への対応に追われ、仕事と子育ての両立に限界を迎えた礼子が詩穂に発した「時々でいいからうちを手伝ってよ」発言が波紋を呼んだが、今回もまた職場での人間関係に頭を悩ませることに。注目を浴びたのが、礼子と同僚の会話。「この前、子供の病気で大変だったんだって?」と話しかけてきた同僚に礼子は「あの時は迷惑をかけてごめんなさい」と詫び、「気にしないで。だって子育ては大変でしょう?」と同情する同僚に「大変は大変だけど、でもやっぱり子供はかわいいから」「もし産みたいと思っている人がいたら私は応援したい」と答えた。すると、やや間を置いたのち同僚は「そっか優しいね」と一言。穏やかな雰囲気だったが、トイレの場面に切り替わった途端その女性が同僚に本音をぶちまけた。
彼女は「すいませんね。こっちは出産どころか結婚もしてませんけど」と切り出すと、そんなに怒ることかと首をかしげる同僚に「そりゃあね、悪気はないとは思うけど、でもちょっと傲慢な感じしない?」「子供は持つべきみたいな圧を感じたね」「礼子さんみたいな持てる者はさ、私らみたいな持たざる者への配慮がなくなるんだよ」と不満を爆発。タイミングが悪いことに礼子がそれを偶然聞いてしまい、後輩たちが心配するほど落ち込んでしまった。
落ち込んだ礼子と、詩穂のベランダでの会話では同僚たちの知らない礼子の血のにじむような努力が訥々と語られ、礼子からすると自由な時間のある同僚たちの方が「持てる者」に見えるという。
人知れず孤軍奮闘する礼子に「(陰口を言った同僚に対して)自分から子供の話しといて被害妄想ですか?」「一生懸命生きてるだけなのにね」と胸の内を慮る声のほか「その立場にならないとわからないよな」「ないものねだりは難しい」「人間関係難しいな」「女の人生って永遠に嫉妬じゃん」など我がごとのように感じ入る声が相次いだ。
また、詩穂とケンカした際に虎朗がつぶやいた「みんな自分の持ってないものの話になると冷静じゃなくなるんだよ」の言葉も「刺さるな」「確かに」「隣の芝生は青く見えるのよ」と多くの共感を誘っていた。
ちなみに、これまで礼子が窮地に陥るたびに視聴者の間で「旦那は何しているのか」「いつ帰ってくるのか」と非難ごうごうの夫・量平(川西賢志郎)だが、次回予告に姿を見せておりひと悶着ありそうだ。(石川友里恵)


