『ミッション:インポッシブル』第8弾、タイトル変更でストーリーも変わった?サイモン・ペッグが回答

映画『ミッション:インポッシブル』シリーズで長年ベンジー役を務めているサイモン・ペッグがインタビューに応じ、最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』はタイトル変更に伴ってストーリーも変更されたのか否かを語った。
【動画】『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ファイナル予告編
この第8弾はもともと、2年連続公開されるシリーズ初の2部作の後編として『ミッション:インポッシブル - デッドレコニング PART TWO(原題) / Mission: Impossible - Dead Reckoning Part Two』というタイトルが付けられていた。しかし、2023年の全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキで撮影がストップし、約1年の公開延期が決定。その後、タイトルから「Part Two」が外れ、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』という新タイトルでの公開が発表された。
第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』では人類の脅威となる人工知能“エンティティ”の恐ろしさが明かされ、その制御をつかさどるという鍵の争奪戦が描かれた。タイトル変更となった続く第8弾は、ストーリーも変わったのか? との問いに、サイモンは「ノー!」と断言。
「明らかに、『デッドレコニング』(第7弾)と『ファイナル・レコニング』は映画的なストーリーラインでリンクしている。だけど、二つはそれぞれに独自のものでもある。『デッドレコニング』は鍵を見つける話で、『ファイナル・レコニング』はそれを片づける話だから。僕たちはもともと作ろうとしていたストーリーを変わらず続けているんだけど、二つの映画をより区別したかったという感じなんだ」とタイトル変更は単に2作の独自性を強めるためであり、ストーリーには影響を与えていないと明言した。
『ファイナル・レコニング』の撮影は前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)のプレスツアー、その終盤で始まった全米映画俳優組合のストライキで中断となり、2024年初めに再開。今年3月末にインタビューに応じたサイモンは「事後撮影とかがあって、最終的に僕の撮影が終わったのは結構最近なんだ」と直前まで撮影をしていたと明かす。
「南アフリカのシーンは『デッドレコニング PART ONE』のプレスツアーを始める前に撮影済みだった。再開後にはスヴァールバル諸島と北極圏に行き、残りはイギリスで撮影した。すごく楽しい撮影だったよ」とほほ笑んだサイモン。主演のトム・クルーズの体を張った超絶スタントが見どころの本シリーズだが、「本作ではさらに限界を押し上げている」と力を込める。
「これまで作られた中で最も大規模な、リアルなアクション映画だ。僕たち全員が成し遂げたこと、経験したことを考えれば、僕らが今も生きてこの話をできているというのは(笑)、かなりの注目に値すると思うよ」と本作の出来に自信をのぞかせていた。(編集部・市川遥)
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は5月23日より全国公開