「べらぼう」唐丸の正体判明か!蔦重がひらめくラストに衝撃

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の4日放送・第17回では、消息不明になっていた謎の少年・唐丸(渡邉斗翔)を巡る新展開があり、その正体に驚きの声が相次いだ(※ネタバレあり。第17回の詳細に触れています)。
第17回「乱れ咲き往来の桜」では、亡き平賀源内(安田顕)の「書をもって世を耕し、日の本を豊かな国に」という遺志を継いだ蔦重(横浜)の新たな幕開けともいうべきエピソードが展開。蔦重は青本など10冊もの新作を一挙に刊行し、耕書堂の認知度は急上昇。今や蔦重、耕書堂目当てに吉原を訪れる客も多く、商売繁盛。そんな中、うつせみ(小野花梨)と足抜けした新之助(井之脇海)と再会し、彼が手にしていた往来物(子どもが読み書きを覚えるための手習い本)に目を付け、さらなる一歩を踏み出すこととなる。
~以下、第17回のネタバレを含みます~
冒頭、蔦重が人手不足から、「いい加減に戻ってきてくんねぇかなって思ってんですけど」といね(水野美紀)にこぼしていたことから、「え?唐丸?」「唐丸…」「唐丸戻ってくるフラグですか?」と再登場のフラグが立っていた唐丸。かつて彼は顔に傷のある男につきまとわれ金を無心され、店の銭箱を持って姿を消した。その際、男の遺体が発見されたものの唐丸の遺体は上がらなかったことから、彼が先の回で再登場するものと確信する視聴者が多く、唐丸が絵が得意であったことから成長した姿として東洲斎写楽、葛飾北斎、喜多川歌麿らの名が候補に挙がっていた。
途中、蔦重が次郎兵衛(中村蒼)に「これまでいろんな人に助けられてきた」と自身の助けになった人々を回想するシーンでは唐丸の姿もあり、さらなる“匂わせ”と見る声が上がっていたが、終盤には確信に変わることに。
蔦重がふじ(飯島直子)と書物の作者について話していた際、ふじが「(北尾)重政先生かと思った」と差し出した絵に「豊章画」の印があった。「豊章」とは、喜多川歌麿の初めの号。やがて蔦重は「豊章画」と描かれた複数の絵を発見し、それは勝川春章風、礒田湖龍斎風だったりした。その時、蔦重の脳裏をよぎったのは唐丸に聞かせた未来予想図で、SNSでは途端に「まさか唐丸?」「やっぱり」「唐丸=喜多川歌麿?」「写楽じゃなくて歌麿なのか!」「点と点がつながる」と驚きや歓声に沸いた。
なお、かつて唐丸は次郎兵衛のせいでダメになった湖龍斎の絵をそっくりに真似て描き上げて、蔦重の窮地を救い「おまえはとんでもねえ絵師になる! 間違いなくな。おれが当代一の絵師にしてやる!」と言わしめた。「俺はあいつを謎の絵師として売り出す。最初は(鈴木)春信そっくりの絵を描かせて…」と花の井(小芝風花)に誓っていた蔦重。謎として残されているのが、なぜ唐丸は記憶喪失と偽っていたのかということ。次回予告には蔦重の「唐丸だよな」のセリフ、染谷将太(喜多川歌麿役)の「そもそも生まれてきたのが間違いだった!」の叫びがあり、彼の過去が明かされる瞬間に注目が集まる。
フラグといえば大文字屋(伊藤淳史)が体調不良に陥り、退場が迫っているのではないかと不安視する声が多く見られた。(石川友里恵)


