高橋一生&飯豊まりえ、『岸辺露伴』出番がない日も撮影現場を見学

俳優の高橋一生と飯豊まりえが11日、都内で行われた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日全国公開)のジャパンプレミアに登壇。共演者の井浦新から、撮影現場での様子が明かされた。この日は、戸次重幸と渡辺一監督も来場した。
本作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズから生まれた「岸辺露伴は動かない」シリーズの実写映画化第2弾。原作エピソードの最初の一編「懺悔室」をベースに、人の心や記憶を本にして読み、さらに命令を書き込むこともできる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋)が、イタリア・ベネチアで遭遇する奇妙な呪いを描く。
井浦と戸次は子どもの頃から荒木作品のファンで、本作への参加に心を震わせる。また、井浦は芝居より、すでに完成している「岸辺露伴は動かない」のチームにどう入るかを考えたことも明かしつつ、「みんなウェルカムの雰囲気で受け入れてくださって肩がほぐれた」と感謝。さらに、「(高橋と飯豊)お二人は出番がないときもそれぞれ見に来てくださったり、自分もつい見に行っちゃったり、そういうことが自然と起きる組はありそうでないんですよね。最初は『荒木先生~!』となっていたけど、この一座の中に入って作品作りをしていくことが幸せだなとなりました」と気持ちの変化を振り返った。
高橋は日本語の台詞を「イタリア語にしたいです」と自ら変更を申し出たものの、「自業自得は僕にあるんですけど、思った以上に長くなったので、もうちょっと端折りたい気持ちはあったんですけど、リズム感を大事にしたかったので、そのままやらせていただいています」と打ち明け、「言わなければよかった」と苦笑い。飯豊は「全編ベネチアオールロケという貴重な経験をさせていただきました」と喜び、「それぞれのキャラクターの幸せの形に注目して観てください」と呼びかけた。
この日は、原作者の荒木からコメントが届くサプライズも。「『短編』だった作品が、『岸辺露伴』がそうやって広がっていくことがとても感慨深いです。旅情豊かで、人生があって、香り高い宝石のような第一級のサスペンス作品。私たちの目指すところはそこだからです第一級のサスペンス作品。私たちの目指すところはそこだからです」などというメッセージをもらった高橋は、「『私たち』の中に僕らが入っているのかもしれないと思うと、非常に身の引き締まる思いです」と背筋を伸ばす。続けて、額に入った描き下ろしイラストが贈られると、高橋は「ひや~。うわ~、すご~い。すぐに持って帰りたいですけどダメですよね。みんなで分かち合いたいです」と感激。戸次はたまらず「俺が持ってていいですか?」と譲ってもらうと、次いで井浦にも持たせて感動を分け合った。(錦怜那)


