Vシネマ版『呪怨』『呪怨2』劇場公開へ 清水崇監修、4K&5.1chサラウンド化で恐怖再び

Jホラーを代表する映画『呪怨』シリーズの原点となった、Vシネマ版『呪怨』(1999)と『呪怨2』(2000)が、誕生25周年を記念して4K&5.1chサラウンド化され、8月8日より劇場公開されることが決定。新規ビジュアルと予告映像が公開されている。
『犬鳴村』(2019)、『あのコはだぁれ?』(2024)などの清水崇が監督・脚本を手掛けた『呪怨』は、とある家にまつわる呪いが人々に伝播していく様を追ったホラー。リリース当初は大きなセールスとはならなかったが、レンタルビデオでその恐怖が広がり、その後に続く劇場版、ハリウッドリメイク、ゲーム、ノベライズ、コミックなど数々のメディアミックスを生み出す一大ムーブメントの原点となった。
日本ホラーを語るうえで外せない伝説が、制作25年を経て、初めて正式に劇場公開。映像、音声ともに清水監督が完全監修。映像ではVHSが主流の時代に制作されたマスターを、最新の技術「RS+(アールエスプラス)」を使用することで、高解像・高精細映像化した4Kマスターに変換し、ブラウン管のモニターでの鑑賞が前提のオリジナルの素材を、スクリーン鑑賞に適したアップグレード化。音声ではオリジナルのステレオ音源を、サラウンドによる演出効果を加えた5.1chへと進化させた。
監督・脚本の清水崇は、劇場公開に向けて「劇場公開こそされなかったけれど、人生初の長編だったVシネマ作品が、四半世紀を経て、顧みられるとは思ってもいませんでした。当時の僕は、与えられた企画にチャンスを感じつつ、ただただ夢中で、70分越えの2本撮りに9日間の撮影期間で臨みました。提示されたお題は『怖ければ!』だけ…幼少期から怖がりだった自分が膨らませていた怖い妄想の限りを吐き出しました。右も左もわからぬ若造に機会をくださり、支えて下さった方々に感謝です。若さゆえの勢いや歪さが今の皆さんにどう映るのか? 今こうして劇場で陽の目を見るのは、嬉しい反面……正直、気恥ずかしいばかりです」とコメントを寄せている。
『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』は8月8日より新宿バルト9ほかにて2作品同時劇場公開(2本立てではなく、それぞれの上映)