「高畑勲展」メインビジュアルに『火垂るの墓』 庵野秀明によるレイアウトも展示決定

6月27日から9月15日まで麻布台ヒルズギャラリーで開催される、アニメーション監督・高畑勲さんの展覧会「高畑勲展ー日本のアニメーションを作った男。」のメインビジュアルが公開。また、現在は監督・プロデューサーとして活躍する庵野秀明によるレイアウト、重巡洋艦摩耶の資料などが展示されることも明かされた。
高畑さんの生誕90年、また、高畑さんが人生に大きな影響を受けた太平洋戦争の終戦から80年が経過することを受けて開催される「高畑勲展」。そのメインビジュアルは、先日Netflixでの日本初配信が決定し、展覧会のティザービジュアルにも使用した『火垂るの墓』(1988)に決定。さらに『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)も用いられる。
作品紹介エリアでは、この2作品と「アルプスの少女ハイジ」のセル画・背景画が本展初で公開されることも決定。さらに、庵野秀明がかつて『火垂るの墓』に原画スタッフとして参加した際に描いた重巡洋艦摩耶のレイアウトが発見され、それを基にして描かれたハーモニーセル(絵画のようなタッチで描きこまれたセルのこと)とともに初公開される。
音声ガイドでは、『かぐや姫の物語』で阿部右大臣の声を担当した伊集院光をナビゲーターに迎え、数多くのアニメーション作品で活躍する声優・玉川砂記子がナレーションを担当。また、音声ガイドに加えて、高畑さん、スタジオジブリとも深い関わりがある映画監督の岩井俊二が展示作品に合わせて選ぶ、公式プレイリストも音声ガイドとセットで聞くことが可能だ。(全5曲予定)
そのほか、平日来場者向けの特典として、限定デザインの特製ペーパーケースをプレゼント。曜日ごとに異なる5種類のデザインが用意されており、箱を開けると、中には、いしいひさいちが描いた高畑勲のイラストがあしらわれている。さらに、7月1日と7月8日には、スタジオジブリ学芸室の田中千義氏による展覧会のガイドツアー(18:00~19:00)を実施する。
また、5月27日から天王洲で開催される「ジブリの立体造型物展」のチケット半券を「高畑勲展」のチケット販売カウンターに持っていくことで、当日窓口料金から200円(税込み)が引かれる半券割引も実施される。(編集部・入倉功一)


