齊藤京子、初カンヌで異例の拍手喝采!深田晃司監督とフォトコールへ
第78回カンヌ国際映画祭

元日向坂46の齊藤京子がアイドル役で主演を務める映画『恋愛裁判』(冬公開)。現在開催中の第78回カンヌ国際映画祭でカンヌ・プレミア部門に出品されており、齊藤が深田晃司監督と共にフォトコール(プレス向け撮影会)に登場し、撮影終了後には異例の拍手喝采が巻き起こった。
本作は、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞し、前作『LOVE LIFE』で第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど海外でも注目を浴びる深田監督が、「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事から着想を得た作品。齊藤演じる人気グループへの階段を駆け上がるアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンターを務める山岡真衣が、中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)と恋に落ち、所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚される。
カンヌ・プレミア部門は、2021年に「コンペティションの枠には収まりきれない良作を集める部門」として設立。芸術的な野心と観客へのアピール力を兼ね備えた作品を上映する。同部門出品の日本作品に『竜とそばかすの姫』(2021・細田守監督)、 『首』(2023・北野武監督)などがある。
齊藤と深田監督はフォトコールに登場すると、「キョウコ!」「コウジ!」など海外メディアからの呼びかけに応じながら、カンヌの海を背に満面の笑み。世界中から集結した腕利きのカメラマンから「サイコー!」の声もあがるなど大盛況となった。
現地時間22日19:15からはワールドプレミアとなる公式上映が実施される。公式上映、そしてレッドカーペットアライバルを直前に控え、齊藤は「海外に来たのは人生で3回目、初めてのヨーロッパで貴重な経験をさせていただいています。アイドルの恋愛を描いた本作に、覚悟をもってオーディションを受け、撮影に臨みました。深田監督とカンヌ国際映画祭に来られたことは私の人生において大切な思い出になるかと思います。一生に一度あるかないか、夢にも思っていなかったことなので、ここに来られたことへの感謝を噛みしめながらレッドカーペットを歩きたいと思います」と意気込み。
また、深田監督にとってカンヌは2016年第69回「ある視点」部門審査員賞受賞、2020年第73回「オフィシャル・セレクション 2020」選出以来となり、以下のようにコメントを寄せた。
「今回3回目のカンヌ国際映画祭に正式出品となり、とてもありがたいことだと思っています。2020年の「本気のしるし」は、オフィシャルセレクションに選ばれていたものの、コロナで完全に映画祭が中止になってしまいました。そのため、作品と共にカンヌに来るのは2016年以来になるので、そういった意味では感慨深いなと思っています。そして、日本のアイドル文化を題材にした本作が海外でどのように受け止められるか、カンヌのお客様の反応が楽しみです。齊藤京子さんは演技に対して真摯に向き合ってくださる方で、トップアイドルとしての存在感はもちろん、目力の強さが素晴らしく、齊藤さんのおかげで、本作は成立しました。カンヌ国際映画祭に訪れる皆様に齊藤京子さんを紹介できる、こんなにすごい俳優さんがいるのだと知らしめられることが一番の楽しみです」(石川友里恵)