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モデルの栄莉弥がスクリーンデビュー!大友啓史監督『宝島』追加キャスト10名発表

最上段:ピエール瀧、栄莉弥、尚玄 二段目:瀧内公美、塚本晋也、中村蒼 三段目:村田秀亮、木幡竜、奥野瑛太 四段目:デリック・ドーバー
最上段:ピエール瀧、栄莉弥、尚玄 二段目:瀧内公美、塚本晋也、中村蒼 三段目:村田秀亮、木幡竜、奥野瑛太 四段目:デリック・ドーバー - (C)真藤順丈/講談社(C)2025「宝島」製作委員会

 映画『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などの大友啓史監督が真藤順丈の直木賞受賞小説を妻夫木聡広瀬すず窪田正孝永山瑛太らを迎えて映画化する『宝島』(9月19日公開)。本作の追加キャスト10名が発表され、19歳のモデル・栄莉弥(エリヤ)がスクリーンデビューすることが明らかになった。

【動画】妻夫木聡×広瀬すず×窪田正孝×永山瑛太『宝島』特報

 本作は、アメリカ統治下の沖縄を舞台に、混沌とした時代を全力で駆け抜けた若者たちの姿を壮大なスケールで描くストーリー。1952年アメリカ統治下の沖縄。米軍基地から物資を奪い、困窮する住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。主人公・グスクに妻夫木聡、幼馴染のヤマコに広瀬すず、レイに窪田正孝、みなの英雄的存在であるリーダーのオンに永山瑛太がふんする。

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 新たに発表されたキャストは、塚本晋也(※「塚」は「ヽ」のある旧字体)、中村蒼瀧内公美、栄莉弥、尚玄ピエール瀧木幡竜奥野瑛太村田秀亮デリック・ドーバー

 失踪したオンを探すため刑事となったグスクの相棒・徳尚(とくしょう)役に塚本晋也、米軍の高官アーヴィンの通訳・小松役に中村蒼、ヤマコが慕うAサインバーの女給・チバナ役に瀧内公美。レイの刑務所仲間である民族運動家・タイラ役に尚玄、ヤクザになったレイに特飲街の仕切りを任せるコザ派の親分・喜舎場(きしゃば)役にピエール瀧、ある事件の内容を探るためグスクに近づくCIA要員・ダニー岸役に木幡竜、密貿易団クブラのリーダー・謝花(じゃはな)ジョー役に奥野瑛太、喜舎場や謝花ジョーと繋がり、オンの行方にも関わる鼻の曲がった男・辺土名(へんとな)役にお笑いコンビ「とろサーモン」の村田秀亮、グスクの刑事としての才能を買う米軍の高官・アーヴィン・マーシャル役に、アメリカ出身で元プロ格闘家のデリック・ドーバー。

 そして、物語のカギを握る孤児・ウタ役に、カナダ出身で「メンズノンノ」モデルオーディション史上最年少グランプリを受賞した栄莉弥。ABEMAの恋愛リアリティーショー「恋する週末ホームステイ」(2021)で注目を浴びた栄莉弥にとって本格的な俳優デビューとなり、沖縄に生きる若者の代弁者としての役割を担う。栄莉弥は出演にあたり以下のようにコメントを寄せている。

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 「大友監督が導く「宝島」の世界、僕はカメラの前で芝居をすること自体がほぼ初めての経験でした。撮影中は様々な感情が入り混じり、緊張で硬まってしまう事もありましたが、監督から「ここにいる以上は、同じ土俵に立っているのだから自信を持ってやっておいで」と仰っていただき、その言葉をパワーに変え、キャストの先輩方やスタッフの皆さんに背中を借りる気持ちで日々挑戦でした。撮影の合間には、ひめゆりの塔や、ガマ、美しい海、荒崎海岸にも足を運びました。沖縄の神秘と、そこに確かにある悲惨な歴史、そしてそれを乗り越えてきた琉球の方々の魂の力強さを感じ、心が震える思いでした。激動の戦後沖縄を生き抜いたたくさんの命を、肌で感じていただける作品になっています。ぜひ多くの方に劇場へ足を運んでいただきたい気持ちでいっぱいです」

 塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバーのコメント全文は下記の通り。(石川友里恵)

塚本晋也:徳尚(とくしょう)役

 すべてのシーンが圧巻の特大スケールで驚きました。徳尚という役を通し、沖縄のこと、日本のこと、たくさんのことをあらためて見つめる大事な機会になりました。映画が放つ強いメッセージが皆様に届くことを願っています。

中村蒼:小松役

 戦後の沖縄という最も過酷な現実に置かれ、歴史に声を奪われた登場人物の怒り、友情、絶望、希望が描かれておりそんな今作にとても心打たれました。画面からすごいエネルギーがひしひしと伝わってきました。私が演じた小松は普段は淡々と通訳の仕事をこなし穏やかで理知的な人間ですが物語が進むにつれてそれだけではない別の一面も持ち合わせています。私は、彼が冷徹で計算高い男なのか、理想と現実で板挟みになり苦悩する男なのか、それとも沖縄を思うが故に独自のやり方で尽力した人物なのかは観た皆さんがどう思うのかとても楽しみにしている所です。

瀧内公美:チバナ役

 いまも続いている"沖縄の現実"というものを内地の人間は見つめざるを得ない。沖縄に出向き、戦争の話をしてくれたおばぁたち。コザにある映画館シアタードーナツで見せていただいたドキュメンタリー映画「モトシンカカランヌー」。アケミさんが唄っていた十九の春。沖縄で過ごした時間はわたしの心にいまも生き続けています。ものがたりでもあり、フィクションであるにも関わらず、沖縄史にどうしても気持ちが向き、ここに生きている"人間たちが""魂が"あったんだ、と叫ばざるを得ませんでした。伝えたいことは山ほどある。映画では語りきれないほどの想いがそこにはあります。この作品に協力してくださった沖縄のみなさんに心から感謝しております。エンドロールをご覧になってみなさまがどう感じてくださるのか、沖縄に出向いた際はひめゆりの塔で手を合わせていただけることを切に願います。

尚玄:タイラ役

 アメリカ統治下にあった沖縄の激動の時代。彼らが命を懸けて守ろうとしたのは、島のかけがえのない『宝』だった。理不尽な現実は、今もなお形を変えて続いている。民意とは何か、そして誰のための本土復帰だったのか--その問いは決して過去のものではない。沖縄と真摯に向き合ってきた大友啓史監督だからこそ実現できた意欲作。沖縄出身の俳優として、この作品に参加できたことを光栄に思う。

ピエール瀧:喜舎場(きしゃば)役

 久しぶりに大友監督の現場に参加させていただきました。相変わらずのエネルギッシュな現場で、何よりも監督が楽しそうにされている姿に触れてこちらも嬉しくなりました。

木幡竜:ダニー岸役

 沖縄という戦後の戦場に焦点を当てて、グスク、ヤマコ、レイという幼馴染たちがそれぞれの人生を歩みオンちゃんという彼らにとっての英雄を探す物語です。国の過去と向き合う覚悟。人間の尊厳、自由への渇望が詰まったこの小説を読んだ時、どこに僕の役があるのだろう。どの役ならこの映画に貢献できるのだろうと感じておりました。大友監督から頂いた役はダニー岸。映画唯一と言っていい悪役は、小説ではかなりのサイコパスな役です。しかし、小説と実写映画では少しこの役の意味合いは違いました。監督といろいろな意見交換をしながら撮影に挑みました。試写会で映画『宝島』を観た時、全ての役が、キャラクターが、個性が、映画の中に息づいていました。その中にダニー岸も居て、すごい作品の一部になれていると感じました。この映画は是非、映画館で見ていただきたいです。

奥野瑛太:謝花(じゃはな)ジョー役

 撮影休みの金曜日の夜、賑やかなコザゲート通りで1人酔い潰れていました。異国の雰囲気漂う通りで寝転んでいると、路面店からは終始洋楽のカラオケの音が鳴り響いていました。咆哮にちかい歌声にしばし身体を預け、酔いがおさまってきたところでふらふらと路地を散歩しました。先ほどの景色とうってかわり地元の若い人達がやっている飲み屋さんが立ち並んでいました。どこからともなく聞き馴染みある沖縄の J-POP のカラオケの音が聞こえ、今度は地元愛の滲む平和的な若者の声に残りの酔いを任せました。通り一つはさむだけでまるで違う国に来たかのように錯覚してしまう情景に、外部から来ておこがましいの百も承知ですが、「これが沖縄なのか」と、その複雑さと歴史にただただ呆然と酔っ払いました。

村田秀亮(とろサーモン):辺土名(へんとな)役

 どんだけ涙が出てくるねんってくらい泣いてた…胸が熱くて苦しくて痛くて…涙が止まらなかった。戦争は終わったはずなのに沖縄では何も終わっていなかったあの時代自分達の本来の島を取り戻したくて護りたくて命を懸けて立ち上がる若者たちの姿は、泥臭くて尊い。これはただの物語でも映画でもないよ。人間が生きることそのものにぶつかっていくリアルな叫び! 生きてる以上前に進まないと損やもんなよし、明日も生きていこ! 今世紀絶対観て欲しい一本です。

デリック・ドーバー:アーヴィン・マーシャル役

 『宝島』は私にとって特別な作品であり、日本映画界にとっても大きな意義を持つ挑戦だと感じています。大友啓史監督の情熱が、視聴者だけでなく、多くの業界関係者にも共感と希望を届けてくれることを願っています。この物語は観る人に問いを投げかけ、考える力を引き出す深い作品です。激動の時代だからこそ、こうした普遍的な物語がいっそう求められていると感じます。
日本の文化と映画は、私の人生とキャリアに大きな影響を与えてくれました。この作品に関わり、尊敬する監督や仲間と共に創り上げられたことを心から誇りに思います。

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