高橋一生、史上一番“露伴してた”と自負『岸辺露伴は動かない 懺悔室』に自信

俳優の高橋一生が24日、都内で行われた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(全国公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、2020年から演じている岸辺露伴に対する熱い思いを語った。この日は、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督も来場した。
本作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズから生まれた「岸辺露伴は動かない」シリーズの実写映画化第2弾。原作エピソードの最初の一編「懺悔室」をベースに、人の心や記憶を本にして読み、さらに命令を書き込むこともできる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋)がイタリア・ベネチアで遭遇する奇妙な呪いを描く。
ドラマ版からスタートし、5年にもわたり露伴を演じている高橋。本作が同シリーズ史上最大スケールで描かれることから「自身の史上最大エピソード」を問われると、高橋は「露伴としてお芝居していて、毎回更新できていることは自負できています。今回が史上一番“露伴してた”と思っております」と胸を張り、「露伴のすごいところは、悪役にすら敬意を表してしまうところ。一つのことに対していろんな見方をして、敬意を感じた場合はしっかり敬意を表して、自分に関係ないときは落とし前をつけずに去っていくスタイルを貫いていて、自由に生きていていいなと思います」と露伴の魅力を熱を込めて話す。
また、本作の宣伝活動中、スタッフや各媒体の記者などから「露伴が変人だから大好きなんです」と伝えられることが多かったそうで、高橋は「露伴を演じさせていただいている間に露伴の感覚になってきて、おこがましくも自分のことのように嬉しく誇りに思ってしまう」と喜んだ。さらに、「現代の社会は、わかりやすくて短くて、合理的なものを正しく求めている気がします。だけど、『露伴が変人だから好き』という言葉の裏には、自分で引いてしまった社会との柵の外を覗いてみたいとか、柵の外に憧れをもっているんじゃないかなと思います。それはジョジョ風に言うと『おれたちにできない事を平然とやってのける。そこにシビれる。あこがれる』なんですけど、それだったらわかる気がする」と露伴の変人ぶりに魅了される人々への共感も語った。(錦怜那)


