オスカー受賞作『ツォツィ』主演俳優が死去 40歳
第78回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『ツォツィ』に主演したことで知られる俳優のプレスリー・チュエニヤハエさんが、40歳で死去した。BBCなどが報じた。
遺族によると、プレスリーさんは呼吸困難に陥り、出動した救急隊員が応急処置を施したものの、そのままこの世を去ったとのこと。事件性はないという。
『ツォツィ』は、アパルトヘイト後も続く南アフリカの過酷な現状と、未来への希望を見つめた2005年の南アフリカ・イギリス合作映画。その後、『ウルヴァリン：X-MEN ZERO』を手掛けることになるギャヴィン・フッド監督がメガホンを取り、社会の底辺で暴力に明け暮れてきた少年が、生後間もない赤ん坊と出会ったことで人間性に目覚めてゆく姿を描き、高い評価を得た。
同作への主演で脚光を浴びたプレスリーさんは、その後、映画『自由への扉』『マンデラ 自由への長い道』『裏切りの獣たち』『ザ・ナンバー』『イナンバ・ナンバ：ヨハネスブルグの金塊』、ドラマ「ザ・リバー（原題） / The River」などに出演した。（朝倉健人）