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実写版『リロ&スティッチ』スティッチの毛に深いこだわり!コアラも参考に

ふわふわなCGIのスティッチ
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 ディズニー実写版『リロ&スティッチ』の抱きしめたくなるふわふわなCGIのスティッチはどのようにして生まれたのか、インダストリアル・ライト&マジック(ILM)のクレイグ・ハマック(VFXスーパーバイザー)とマシュー・シャムウェイ(アニメーション・スーパーバイザー)がインタビューに応じて明かした。

【画像】めちゃかわ!アニメーション版と実写版のコンセプトアート

 CGI版スティッチのルックを作り上げるのには1年近くが費やされたが、彼の毛をきれいに整えるのに一番時間がかかったとハマックは語る。

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 「大変だったのは、さまざまな毛のタイプや色が交ざっていた点。ディーン(監督のディーン・フライシャー・キャンプ)が色をブレンドすることを望んだから、スティッチの色はとても独特なものになっているんだ。近くで見たらさまざまな色があるけど、遠くから見たら“青”というね。見るアングルによって少しずつ変わるから、すべてのアングルで正しくスティッチにすることが難しかった」(ハマック)

 毛の長さも体の部分によって少しずつ違う。「顔の短い毛が、目の辺りの長い毛と一体になり、さらに首の長い毛になじませ……という感じ。脇のあたりはコアラの毛を採用している。その交わりがとても繊細で、何かをちょっと間違えるとすぐに乱雑な感じになってしまうんだ。彼はもともと2Dアニメーションの線で描かれたキャラクターだから、すべてがクリーンで明確だ。そのクリーンさは保持する必要があった」とハマック。

 さらに「コアラの毛が素晴らしいのは、それを毛だと認識できるのに、なびかない点。十分硬くて、その形を保つことができる。だからスティッチが動く時に毛がなびかなくても、リアルでいられる」とその毛質のチョイスにあった利点を明かした。

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 コンセプトアーティストのベン・ウーテンが描いたスティッチを指針に作業は進められたが、一筋縄ではいかなかったとシャムウェイは振り返る。「『素晴らしい! これならみんな好きになる!』というコンセプトアートが出来たけど、それは1枚の絵だから、横を向いたらまた違うし、ポーズを取ったらまた違うものになる。その絵の魂が指針になったけれど、試行錯誤を重ねたよ。時にふわふわすぎ、時にトゲトゲすぎとか、調整に時間がかかった」とスティッチの愛すべき魅力をCGIで表現するために心を砕いたと振り返っていた。(編集部・市川遥)

ディズニー実写版『リロ&スティッチ』は公開中

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