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クリストファー・ノーラン『罪人たち』IMAX撮影に助言 ライアン・クーグラー監督が謝辞

IMAXで真価を味わえそう 映画『罪人たち』
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 映画『ブラックパンサー』のライアン・クーグラー監督、マイケル・B・ジョーダンが主演を務める映画『罪人たち』(全国公開中)。本作で初のIMAX撮影に挑んだクーグラー監督は、「IMAXの達人」である、クリストファー・ノーラン監督にクレジットで謝辞を捧げている。

【動画】『罪人たち』ファイナル予告映像

 1930年代、アメリカ・ミシシッピ州の田舎町を舞台に、当時禁じられていた酒や音楽をふるまうダンスホールを計画した双子の兄弟。オープン初日の夜、二人は、人知を超えた者たちの狂乱に巻き込まれる。クーグラー監督が脚本・製作も務め、マイケルが主人公の兄弟スモークとスタックを一人二役で演じ、スタッフには『ブラックパンサー』チームが集結。あらゆるジャンルとカルチャーを内包した野心的な作風が称賛を呼び、世界累計興行収入は約3億6,000万ドル(約520億円)を突破している。(1ドル145円計算)

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 撮影を担当したのは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)に続くクーグラー監督とのタッグとなった、オータム・デュラルド・アーカポー。女性撮影監督として、初めて 65mm IMAXで長編映画を撮影し、当時のアメリカ南部の世界観をとらえた彼女は「ライアンとの仕事で私がワクワクするのは、彼が常に部屋の中で一番勇敢な人物であるということです。だからこそ、リスクのあるアイデアでも自信をもって提案できるのです」と、常にリスクを恐れずチャレンジを続けるクーグラー監督との仕事を語る。

ライアン・クーグラー監督

 そんな二人が助言を求めたのが、クリストファー・ノーランとパートナーであるプロデューサーのエマ・トーマス。クーグラー監督は、「IMAXの達人であるクリストファー・ノーラン監督と製作を務めるエマ・トーマスからアドバイスをもらいました。撮影のオータムは、(『オッペンハイマー』でアカデミー賞撮影賞を受賞した撮影監督)ホイテ・ヴァン・ホイテマとも交流を深めました」と振り返る。

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 未体験領域への挑戦はこれだけではない。もちろん、スタッフにとってこれだけ大型の撮影機材を使うのは初めての経験。「映画は全編65ミリで撮影し、それにフルフレームの1.43 インチIMAXフィルム撮影も組み合わせました。さらに、これまでにない試みとして、アスペクト比2.76:1のワイドスクリーンのウルトラパナビジョンを組み合わせました」と振り返る。画面が可能な限りIMAXの特徴である1.43:1 のアスペクト比とパナビジョンの2.76:1 のアスペクト比で切り替わり、作品のユニークさと没入感を一層高めている。

『罪人たち』より

 『罪人たち』は、クーグラー監督が、母方の祖母と叔父にインスパイアされて制作した作品でもある。ミシシッピ州生まれでブルースをこよなく愛したという、叔父のジェームズさんは、『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)制作時に死去。その叔父に『罪人たち』を捧げたクーグラー監督は「観客に、私の祖父母が生きていたこの世界をリアルに体験してもらいたかったのです。それは彼らが育った世界であり、アメリカの歴史の中でしばしば見過ごされてきたものです。100歳近くになる祖母と、本当に綿密なリサーチを重ねました。当時流行していたフィルムフォーマットと、IMAXが実現した技術革新によって、あの時代を生き生きと蘇らせることができたのは、本当に刺激的です。人々は、没入できるような体験を求めています。そして、IMAXは、まさにその世界を創造する鍵でした」と述べている。

 クーグラー監督が本作の公開にあたって出した声明には「『罪人たち』は、映画ファンとして、特に観客と一緒に映画を観ることが好きなすべての方へのラブレターです。それは共同体験です。そしてこの映画は、知らない人たちと一緒に観るために作られたのです」と記されている。(編集部・入倉功一)

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