『リロ&スティッチ』リロ役、ジェイソン・モモアとも“オハナ”に 実写版大ヒット後の変化

続編製作も決定したディズニー実写版『リロ&スティッチ』主演のマイア・ケアロハ(リロ役)が来日時にインタビューに応じ、全世界で大ヒット中の本作出演後の変化について語った。
2002年に公開された同名アニメーションを実写映画化した『リロ&スティッチ』は、すでに全世界累計興行収入9億ドル(1,300億円・1ドル145円計算)を突破する特大ヒットとなっており、日本でも6月25日(水)までで、興行収入19億4,690万円を記録している。
本作で鮮烈な映画デビューを飾ったマイアは、世界中で瞬く間に有名になり、日常生活でも「リロだ!」と声をかけられるようになったという。「地元(ハワイ)のスーパーでも声をかけられます。出会う人たちはみんなすごく素敵で、親切で、大切な人たちばかりです。みんな、スティッチのグッズを身に着けてくれているんです」
すでに次回作(『ザ・レッキング・クルー(原題) / The Wrecking Crew』)も決まっており、同じくハワイ出身のジェイソン・モモアや『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタらと共演する。「役が決まった時は『やった!』って思いました。まさか、テレビで観ていた人たちに会えるなんて……。ママもパパも、彼らが出演している映画が大好きなんです」とマイア。モモアはマイアの叔父役だそうで、「すっごくおもしろい叔父さんなんです!」と明かし、モモアやバウティスタと撮影を通してオハナ(ハワイ語で家族)になれたと嬉しそうに語っていた。
取材日は「スティッチの日」とされる6月26日。スティッチの試作品番号(626)にちなみ、世界中のスティッチファンがお祝いする特別な日だ。3歳の頃に初めてスティッチに出会ったというマイアは、「スティッチを見た瞬間、もう大好きになりました。おばあちゃんに話したら、その2日後にぬいぐるみがたくさん入った袋を持ってきてくれて。たくさん抱きしめて、ベッドの周りにいっぱい並べてました」と当時を思い出す。
その数年後、マイアは実写版リロとして大好きなスティッチと共演することになった。劇中では、アニメーション版の名シーンをいくつも再現しており「3歳の頃に観て『すごいなぁ』と思っていたシーンを自分が演じているのは、本当に夢みたいで、すごく大事な瞬間でした」と感慨深げな表情を見せた。
実写版スティッチはCGIで表現されているが、撮影現場にはパペッティア(操り人形師)が操作する精巧なパペットが存在したことが明らかになっている。演技面で「すごく助けになりました」というマイアは、スティッチが好きすぎるあまり、何度もパペットの鼻にキスをしていたという。「そうしたら、唇が(塗料で)黒くなっちゃって……逆にスティッチの鼻は紫になっていました(笑)。塗り直してはキスして……の繰り返しでした」とちょっとしたハプニングもあったそうだ。
インタビュー中もスティッチ人形を抱きしめたままだったマイアは、意外にもホラー映画が大好きだそうで、26日に行われた舞台あいさつでは、今後出てみたいジャンルとしてアクションやホラーを挙げていた。特に好きなホラー映画は、少女AI人形が登場する『M3GAN/ミーガン』だといい「もうすぐ公開される続編も楽しみ! ミーガンが人形から本物の女の子みたいになるんです」と間もなく全米公開される『M3GAN/ミーガン 2.0』が待ちきれない様子だった。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
映画『リロ&スティッチ』は全国公開中


