『TOKYO MER』映画公開にP、慎重な姿勢 鈴木亮平は舞台のトカラ列島にエール

鈴木亮平と高橋正尚プロデューサーが10日、都内で行われた『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』のプレミアイベントに登壇し、本作の舞台であり現在、群発地震や噴火に見舞われている鹿児島県トカラ列島の住民にエールを送った。また、高橋Pは本作の公開に慎重な姿勢でいることを語った。この日は、江口洋介、菜々緒、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、賀来賢人、石田ゆり子、松木彩監督も来場した。
【画像】鈴木亮平、江口洋介、菜々緒、賀来賢人ら黒の装いでズラリ!
本作は、事故や災害の現場にいち早く駆け付ける救命医療チームの活動を描くドラマ「TOKYO MER」の劇場版第2弾。南海の離島地域での有事に対応すべく組織された新チーム「南海MER」が、火山の噴火により島に取り残された人々の救助に挑む。
冒頭、高橋Pが登壇し、劇場版2作目を制作できたことの感謝を伝える。そして、本作の舞台であり、先月から群発地震が続いている鹿児島県トカラ列島や8日に噴火が起こった諏訪之瀬島に関して、県内の十島村役場の村長や地震や火山の専門家と会い、現状や今後の課題をヒアリングしたこと、インフラに支障がないものの島を離れて避難している人たちがいることなどを報告した。その上で、高橋Pは「本編の末尾にテロップを入れさせていただきましたが、あくまでもフィクションです。しかし、被災地域の方々の不安のお気持ちを鑑みますと、予定通り8月1日に公開すべきか慎重に検討するべきだと考えております」と話す。
一方で、エンターテインメントが持つ力を信じる高橋Pは「災害の多いこの国で支え合う気持ちや、お互いに手を取って立ち向かう絆、そういうものが困っている人たちに希望をもたらすこと。そんなことの素晴らしさを描きたいという思いで今回の『南海ミッション』を作ってきました。わたしたちとしては、この作品をお届けすることによって、不安な日々を過ごされている地域の皆様に少しでも励ましになっていただけたらと願っています」とも語った。
鈴木も冒頭、「トカラ列島十島村で避難されている方、そして不安な日々を過ごされている方、対応に一生懸命当たってくださっている全ての方に、お見舞いとエールをMERチームを代表して、お送りしたいと思います」と呼びかける。続けて「ついに、『劇場版TOKYO MER』が完成しました。皆様のおかげです。素晴らしい作品になったと自負しています。TOKYO MERシリーズの中でもスケールの大きさは圧倒的ナンバーワン。人間ドラマの濃厚さも間違いなくナンバーワンだと思っています」と自信を見せた。(錦怜那)


