高橋文哉アニメ映画で初主演声優に！東野圭吾原作『クスノキの番人』天海祐希も出演
小説家・東野圭吾の作品を初めてアニメーション映画化する『クスノキの番人』が2026年1月30日に公開されることが決まり、ティザービジュアルと特報映像が公開された。また、主人公・直井玲斗の声を 高橋文哉、物語のカギを握る柳澤千舟の声を天海祐希が務めることが決定し、アフレコ現場を捉えたメイキングPVも解禁となった。
本作は、「その木に祈れば願いが叶う」と伝えられる不思議な“クスノキ”と、その“番人”となった青年の物語。理不尽な解雇により職を失い、追い詰められた末の過ちで逮捕された玲斗（高橋）は、亡き母の腹違いの姉だという千舟（天海）から月郷神社の“クスノキの番人”になることを命じられる。戸惑いながらもその仕事を引き受けた玲斗は、様々な事情で神社を訪れる人々と出会い、少しずつ世界が変わっていく。しかし、彼はまだクスノキが持つ本当の力を知らず、その謎がやがて彼の人生をも巻き込み、思いもよらぬ真実へと導いていく。監督は「僕だけがいない街」の伊藤智彦、脚本は「ハイキュー!!」シリーズの岸本卓が手掛け、キャラクターデザインは漫画「ブルーピリオド」の原作者・山口つばさと『かがみの孤城』でキャラクターデザイン協力を務めた板垣彰子が担当する。
長編アニメーション映画初主演となる高橋は、「東野圭吾先生の作品が、初の劇場アニメーション化。そんな記念すべき本作で主演を務めさせていただけることに、大きな喜びと責任を感じています。プレッシャーもありましたが、監督とお話しする中で、作品への熱い想いに触れ、自然と気持ちが前を向いたのを覚えています」とコメント。また、声の出演は8年ぶりとなる天海は、「出演を決めたきっかけは、監督からいただいた一通のメールです。その言葉に込められた情熱と誠実さに心を動かされ、“私にできることがあるのなら、ぜひお力になりたい”と強く感じました」と、出演のきっかけを明かしている。
公開されたメイキングPVでは、高橋と天海が迫真の演技でキャラクターに息を吹き込む様子が収められ、また、この作品に対する二人それぞれの思いが語られている。特報映像では、幻想的な雰囲気の中、圧倒的な存在感を放つクスノキとその番人となった玲斗の姿が映し出されている。高橋と天海のコメント全文は以下の通り。（加賀美光希）
高橋文哉（直井玲斗）
東野圭吾先生の作品が、初の劇場アニメーション化。そんな記念すべき本作で主演を務めさせていただけることに、大きな喜びと責任を感じています。プレッシャーもありましたが、監督とお話しする中で、作品への熱い想いに触れ、自然と気持ちが前を向いたのを覚えています。
玲斗の迷いながらも前へ進もうとする姿には、年齢の近さもあって自然と自分を重ねました。現場で生まれる空気に支えられながら、千舟役の天海祐希さんとの掛け合いに向き合えたことは、自分にとってかけがえのない経験です。
本作には、日常の中で見落としがちな“人生を振り返る機会”や“自分自身と向き合う時間”が数多く織り込まれています。観る方それぞれの人生に寄り添う瞬間が、きっとこの物語のどこかにあると思います。役者として、映画『クスノキの番人』を通して届けることができる想いを、できる限りちりばめたつもりです。
天海祐希（柳澤千舟）
出演を決めたきっかけは、監督からいただいた一通のメールです。その言葉に込められた情熱と誠実さに心を動かされ、「私にできることがあるのなら、ぜひお力になりたい」と強く感じました。
声のお仕事は毎回新たな挑戦ですが、アニメーションならではの表現の可能性に触れられることは、私自身にとっても貴重な学びとなっています。今回も、柳澤千舟という女性の人生と歩みを想像しながら、言葉一つひとつに自然な重みが宿るよう心を込めて臨みました。
現代を生きる私たちは、時に自分の道に迷い、不安を抱えることがあります。そんなときこそ、千舟や玲斗、本作に登場する人々の視点にふれることで、物事の見方を少し変えてみる勇気や、大切な人との関係にそっと目を向けてみようと思える時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
映画館でのひとときが、皆さまの日常に小さな温もりを届けられますように。