「マンダロリアン」解雇のジーナ・カラーノ、ディズニーと和解 将来的な再タッグへ前進

『スター・ウォーズ』実写ドラマ「マンダロリアン」から不当解雇されたとしてディズニー/ルーカスフィルムを提訴していた俳優ジーナ・カラーノが、両社と和解に至ったことが明らかになった。Varietyほか各メディアが報じた後、本人も公式Xで認めた。
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同作で元反乱軍兵士キャラ・デューンを演じていたカラーノは2021年2月、物議を醸すSNS投稿を複数回行い、突如シリーズから解雇され、所属エージェンシーとの契約も打ち切られた。コロナ禍におけるマスク着用をあざけるような画像を投稿したほか、共和党員への扱いをナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人になぞらえるような投稿をシェアしたことが決定打とされていた。
2024年、カラーノはディズニー/ルーカスフィルムを提訴。不当解雇と差別を訴え、ルーカスフィルムに再起用の要請、およそ7万5,000ドルの損害賠償を支払うよう求めた。彼女の訴訟費用は、世界的富豪イーロン・マスク氏が負担している(マスクは2023年、SNSの投稿を理由に解雇された人たちの法的費用を肩代わりすると宣言していた)。
ルーカスフィルムの広報担当は、「ウォルト・ディズニー・カンパニーとルーカスフィルムは、ジーナ・カラーノ氏との間で、同氏が当社を相手取って提起していた訴訟の問題を解決する合意に至ったことを発表いたします。カラーノ氏は常に監督、共演者、スタッフから高く評価され、同僚に対して思いやりと敬意を持って接しながら、自らの技術を磨くために懸命に努力してきました。訴訟が終結したことで、近い将来、カラーノ氏と共に仕事をする機会を見つけられることを楽しみにしております」とVariety宛に声明を発表。カラーノとの将来的な再タッグに前向きな姿勢を見せた。
カラーノは自身の公式Xにて「ディズニー/ルーカスフィルムと、関係者すべてにとって最良の結果だと信じる合意に至りました。これが“フォース”に癒しをもたらすことを願っています」と投稿。訴訟費用を負担したマスク氏や弁護士への感謝もつづり、「次のチャプターへと進むことに、胸を躍らせています。私の望みはこれからも芸術の世界にあり、みなさんが共にいてくださることを願っています」と決意を新たにした。
カラーノが解雇された後に配信された「マンダロリアン」シーズン3では、キャラ・デューンのその後がセリフで言及されており、シリーズの中では今も存在している。同作は来年、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(2026年5月22日日米同時公開)として映画化が決定しており、今回の和解によって、カラーノが急転直下でシリーズ復帰するかどうかも注目される。(編集部・倉本拓弥)


