菅野美穂、ホラー演技はフルスイングが大事「大谷翔平が生肉を食らうみたいな…」

女優の菅野美穂が8日、映画『近畿地方のある場所について』初日舞台あいさつに、菅野と共にダブル主演を務める赤楚衛二、白石晃士監督と共に登壇。恐怖を描いた作品に菅野は「ほかの映画とは違う表現ができた」と満足そうな表情を浮かべていた。
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本作は、作家・背筋の小説を映画『サユリ』(2024)などを手掛けた白石監督が実写映画化。過去の未解決事件や怪現象を調査していたオカルト雑誌の編集長が行方不明になったことから、編集部員である小沢(赤楚)と記者の千紘(菅野)が、真相を追うなか、衝撃的な事実を知っていくことになる。
上映が終わったあとに登壇した菅野は「すごく観るのにパワーがいる映画なので、ぐったりしているのでは」と観客を慮ると「私はホラー映画がすごく好きで、演じるうえでも他のジャンルにはない表現ができると思い楽しみにしていました」と意欲的に作品に臨んだことを明かす。
劇中、菅野が演じた千紘は時間経過とともに大きな変化を遂げるキャラクターだ。司会者から「最初は頼りになる先輩だったのが、どんどんダークサイドに落ちていきますよね」と振られると、共演した赤楚も「本当に頼りになる先輩だと思っていたのが、だんだんどえらい目で見られるようになりましたよね」と菅野の変化を強調する。
菅野はそのときの演技について「骨付き肉を生で食べるような女性だという気持ちでした」とコメントすると、白石監督も「間違いないです」と菅野の演技プランを称賛する。
かなりの恐怖を表現しながらも「本当に素晴らしいスタッフさんの力です」と恐縮する菅野は、ダークサイドに入っていく恐怖シーンを演じるコツについて質問されると「躊躇してしまうとカメラに映ると思うんです。もう振り切る、フルスイングで。大谷翔平選手みたいな感じ。翔平が生肉食らうみたいな……瞬発力勝負ですね」と独特な表現で会場を沸かせていた。
最後に菅野は「本当に怖い作品に仕上がっていますが、自分の現実と違うということを認識して、背筋を涼しくして暑い夏を乗り切っていただける作品になっていると思います」と映画をアピールすると「余談ですが、この映画のホームページを丑三つ時にご覧いただくと何かがあります。ぜひアクセスしてください」と期待を煽っていた。(磯部正和)


