来日した『ハリポタ』マルフォイ役トム・フェルトン、日本のファンへの特別な思いを明かす

日本初の旗艦店「ハリー・ポッター ショップ 原宿」(東京・原宿表参道沿い)のオープンを記念して来日したマルフォイ役トム・フェルトンが合同取材に応じ、日本のファンへの特別な思いを明かした。
日本のファンとの思い出は「たくさん、たくさん、たくさんある」と相好を崩したトム。「初めて日本に来たのは確か『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2008)が公開された時だったと思うけど、空港で、僕のことを待ってくれていた人たちがいたんだ。『誰かの出待ちをしている人たちがいるな』と思っていたら、それが僕だったわけ(笑)。その時、日本など世界中の人たちが『ハリー・ポッター』を観ているのだと知り、すごく驚いた。それはすごくエキサイティングだったよ。僕にとって、日本のファンは世界で一番上品で情熱的。すごく、すごく熱心でありながら、同時にとても敬意を持って接してくれるんだ。それは、すごくユニークな日本人の特徴だと思う」と語る。
記者たちが名乗った際には、自身を指して「トムさん」と自らも自己紹介してにっこり。「ちょっと話してもいいかな? 初めて日本に来て以来、僕の2人のマネージャーたちは僕のことを『トムさん』と呼ぶんだ。それが僕たちの定番のジョークになっていて(笑)。日本以外では理解されないんだけど、日本に戻ったらウケるようになった。本当に面白いよ」と笑った。
日本のファンとやりたいことを聞かれると、「素晴らしい和食の作り方を教えてほしいな。それは日本と東京が大好きな理由の一つだから。それ以外だと、この新しい『ハリー・ポッター』ショップに直行する。そして一緒にバタービールを飲む」と回答。しかし、すぐにより良いアイデアが浮かんだようで、「さっきのはウソ。やっぱり、一番は一緒にゴルフに行きたいな。日本はゴルフをする場所としても僕のお気に入り。とても美しいコースがあるからね。その次が、バタービールかな」と訂正した。
「ハリー・ポッター ショップ 原宿」は、ホグワーツ魔法魔術学校の敷地内に広がる「禁じられた森」をコンセプトにしている。トムは「僕が初めて禁じられた森に足を踏み入れたのはもう25年前。世界中のファン、僕にとっては特に日本のファンが、『ハリー・ポッター』シリーズにどれだけ情熱を持ってくれているかには、当時よりも今の方が一層興奮させられるんだ。うまく説明できないけど、日本は僕の心の特別な場所を占めているから。何年もたっているのに僕が今ここにいて、ファンは今まで以上に情熱的というのは本当に信じられないよ」と感無量の面持ち。
「今、この新しいショップができて、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』などもあり(※トムは同作への出演が決定。11月からブロードウェイで、大人になったドラコ・マルフォイ役を務める)、『ハリー・ポッター』が今も世界中の人々をインスパイアしているのを見るのは素晴らしい。特に、日本の人々をね。心が温かくなるんだ。そのことをあまり考えると泣いちゃいそう」
自身も「ハリー・ポッター」シリーズの大ファンだというトムは、「地元の友人たちは現実逃避の手段としてサッカーやホッケーを観たりしているけど、僕にとっては(ハリー・ポッター)魔法ワールドがそう。それはいつもそこにいてくれる。孤独を感じた時はいつでも、『ハリー・ポッター』の本を手に取り、読むことができる。それって素晴らしいよ」とほほ笑んでいた。(編集部・市川遥)


