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『ジュラシック・ワールド』別エンディングが悲劇的すぎる…主要キャラの結末が変わっていた

画像は『ジュラシック・ワールド/復活の大地』より
画像は『ジュラシック・ワールド/復活の大地』より - (C) 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

 映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(全国公開中)は当初、劇場公開版とは異なる悲劇的な別エンディングが存在していたという。監督のギャレス・エドワーズがVarietyに明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)

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 前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後を舞台に、新薬開発に必要な恐竜のDNA回収を任された傭兵や科学者たちの姿を描く本作。ギャレス監督によると、結末が異なったのは、主要キャラクターのひとり・ダンカン(マハーシャラ・アリ)だった。

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 ダンカンは、主人公ゾーラ(スカーレット・ヨハンソン)が最も信頼する旧友で、小型軍用巡視船「エセックス号」の船長。クライマックスでは、ゾーラ一行がサン・ユベール島からの脱出を試みるも、島を徘徊するミュータント恐竜Dレックス(ディストータス・レックス)が彼らの行く手を阻む。そこでダンカンは、仲間たちを生き延びさせるため、発煙筒を灯して、自らおとりになることを決意。ダンカンの発煙筒が消える瞬間を目撃していた一行だが、すぐに新たな発煙筒が灯り、ダンカンは無事に救出された。

ダンカンに迫るDレックス - (C) 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

 完成版はハッピーエンドで幕を閉じるが、当初は真逆の展開=ダンカンが死亡するバッドエンディングが用意されていたという。ギャレス監督は「最初に読んだ脚本では、彼は死ぬ予定でした」と告白。マハーシャラが出演を決めた後に、エンディングの見直しが発生したと語っている。

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 「『彼を起用するなら(ダンカンを)生かすべきだ』という流れになりました。ところが、彼が脚本を読んだ後、唯一の提案が『ダンカンを死なせられないか?』というものでした。私もチーム・マハーシャラに加わり、ダンカンの死亡案を再度プッシュしました」 

 スタジオからは、ダンカンの死亡バージョンと生存バージョンの両方を撮影するようにお達しがあったという。ギャレス監督はマハーシャラの要望通りに死亡バージョンを提出したが、スタジオは「生存バージョンも見たい」と要求。その後のテスト試写では、生存バージョンの反応が良かったといい、最終的にそちらが採用された。

 生存バージョンの採用に半信半疑だったギャレス監督だが、「ニューヨークで上映した時、(ダンカンの)生存を示す発煙筒が映った瞬間、大きな拍手が起こり、思わず涙が込み上げました」と最終的には満足したそうで、「(製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグがてがけた)『E.T.』でも死からの復活が描かれていたのだから、これは妥協ではないと自分に言い聞かせました」と振り返っている。(編集部・倉本拓弥)

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