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セットでもストーリーを盛り上げる!『星つなぎのエリオ』ココに注目

夢のように美しいコミュニバース
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 ディズニー&ピクサー映画『星つなぎのエリオ』でアートディレクターを務めたデヴィッド・ロウがインタビューに応じ、細部までこだわって作られ、ストーリー展開とも連動している本作のセットの注目ポイントについて語った。

【画像】行きたすぎ!夢のように楽しいコミュニバース

 『星つなぎのエリオ』は、両親を亡くしてひとりぼっちの主人公エリオが、ある手違いから地球人代表としてさまざまな星の代表が集う場所=コミュニバースに招かれたことから幕を開けるファンタジー・アドベンチャー。コミュニバースは、それぞれに出身が異なるエイリアンの大使たちが暮らしやすいように、環境が異なる四つの円盤(暑い円盤、寒い円盤、水の円盤、緑豊かな円盤)が組み合わさって出来ている。

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 「“水の円盤”は表面がすべて水で覆われていて、植物や建物は海藻や海の中の物からインスピレーションを得ている。“緑豊かな円盤”は、ガーデンパーティーのテラスという感じ。“寒い円盤”は表面が氷と雪で覆われていて、氷のタワーや凍った湖などがある。“暑い円盤”には溶岩や砂漠のピラミッドがあって、火山岩も漂っていたり。円盤によってメインとなる色も違うから、背景としてちらっと見える時にもその多様さが感じられると思う」とデヴィッドは語る。

 こうしたセットはコミュニバースの多様さを表現しているだけでなく、ストーリーを盛り上げるためにも効果的に使われている。「例えば、ドラマチックなグライゴン(戦闘種族を率いるリーダー。コミュニバースへの参加を拒まれ、復讐に燃えている)のシーンなどでは、“暑い円盤”を背景に持って来て、そのシーンにふさわしいカラー(赤)を加えたりしているんだ」

 色鮮やかで、回転する円盤から成るため常に動きがあるコミュニバースは、エリオの宇宙への憧れを具現化したものだ。デヴィッドは「その一方で、地球におけるセットはエリオの孤独を表しているから、建築様式は直線的なブルータリズムで、くすんだ色にしている」と宇宙と地球のセットにはエリオの心情が反映されていると明かした。

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 細部までこだわっているからこそ、コミュニバースはじっくり見てほしいとデヴィッドは言う。「直感的に理解できるようなデザインにしているけれど、見れば見るほど、どんな歴史があるのか、どんな機能になっているのかがわかると思う。ここで食べ物を育てているんだ、とかね。中央には小さな太陽のようなものがあって、それは光源なんだけど、エネルギー源でもあるから原子炉みたいなのもあったりする。そんなロジックを見てもらえたらと思っている」と注目ポイントを語っていた。(編集部・市川遥)

映画『星つなぎのエリオ』は公開中

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