少女時代スヨン、『ジョン・ウィック』最新作でハリウッド進出 自ら設定を作り込み熱演
韓国の人気ガールズグループ・少女時代のチェ・スヨンが、映画『ジョン・ウィック』シリーズ最新作『バレリーナ:The World of John Wick』(全国公開中)でハリウッドデビューを果たした。復讐に燃える主人公・イヴにとっての重要なシーンに登場するスヨンが、脚本を読んだ感想、主演のアナ・デ・アルマスとの共演を振り返った。
【動画インタビュー】少女時代スヨン、『ジョン・ウィック』最新作の裏側告白
シリーズ3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)と4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)の間が舞台となる本作は、伝説の殺し屋ジョン・ウィックの古巣でもある犯罪組織「ルスカ・ロマ」で育てられた“復讐の女神”イヴの物語。幼い頃に殺された父親の復讐に燃えるイヴは、組織に背き、1000年の長きにわたって続く暗殺教団の存在にたどり着く。
スヨンが演じたのは、大富豪の娘カトラ・パク。殺し屋として認められたイヴがルスカ・ロマの指導者ディレクターから受けた初任務のターゲットで、クラブの中で襲いかかってくる殺し屋たちから、カトラを守らなければならない。
2007年に少女時代のメンバーとしてデビューしたスヨンは、ドラマ「止められない結婚」を皮切りに、「私の人生の春の日」「元カレは天才詐欺師・ ~38師機動隊~」などのドラマや、『デッドエンドの思い出』『ニューイヤー・ブルース』といった映画に出演し、俳優としてのキャリアを積み重ねていった。2024年には、日本でソロデビューシングルをリリースするなど、現在も幅広く活動している。
『ジョン・ウィック』シリーズの脚本を手に取ったスヨンは「脚本を読んですぐに物語に引き込まれました」と告白し、「アクション映画でありながら、父と娘の関係も描かれています。私は家族が大好きなので、より心に響きました」と家族の物語にグッときたと明かす。

自身が出演したシーンは「イヴはカトラが登場するクラブでの戦闘シーンで、初めて暗殺者という自覚を持つことになります。イヴの旅路において、とても重要なシーンだと思いました」と主人公の物語においても大きなターニングポイントになるという。また、イヴが最初に守ることになるカトラを演じるにあたり、自らキャラクターの設定を作り込んでいた。
「カトラも、これから訪れる世界がすばらしいものになると期待していたはず。だから、より役に入り込むため、いくつか設定を考えました。『今日はカトラの誕生日』とか『彼女のキャリアにおいて、ついに夢がかなう節目の日』などと想像を膨らませていました。とにかくお祝いの日だったんです。これから先は成功と幸せだけが待ってると思っていた。そういう背景を作ることで、彼女の複雑な感情を表現できました。彼女が抱える恐れや生きたいと願う気持ちもです」
スヨンは共演したアナを「とても素敵な人」と表現し、「彼女のおかげでチームの一員だと感じることができました」と座長として頼れる存在だったと告白する。「アナが女優として優れているのは、どんな時も役に入り込んでるところだと思います。それは過去の作品からも感じます」
また、『ジョン・ウィック』シリーズの醍醐味であるアクションを手がけるスタントチームとの仕事も楽しみだったといい、「いつまた彼らから学べるチャンスがあるか分かりません。というのも、以前他の作品に携わった時にはパンチやキックなど主に攻撃について習ったのですが、受け身は学べなかった。でも今回は殴られたり銃で撃たれたり、スライディングなどの受け身を教えてもらえました。リアクションを身に着けるいい経験ができました」と笑顔で振り返っていた。(編集部・倉本拓弥)


