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『バレリーナ』手榴弾投げまくりバトルは「雪合戦を手榴弾でやったらどうだろう」発想から生まれた

あらゆる物を武器にしてしまう主人公イヴ
あらゆる物を武器にしてしまう主人公イヴ - (R), TM & (C) 2025 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 映画『バレリーナ:The World of John Wick』(全国公開中)を手がけたレン・ワイズマン監督が、本作における「最大の挑戦のひとつ」だったという手榴弾アクションの裏側をIndieWireに明かした。

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 『ジョン・ウィック』シリーズ初のスピンオフ映画として、犯罪組織「ルスカ・ロマ」で育てられた“復讐の女神”イヴ(アナ・デ・アルマス)の戦いを描く本作。暗殺者として駆け出しの彼女は、卓越した創造力を生かして、身の回りにあるさまざまな道具を武器にして敵を仕留める。

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 伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)の格闘スタイルを真似したくなかったワイズマン監督は、イヴのアクションについて「彼女は新人の暗殺者だから、攻撃的というより生存アクションに近い」と説明。世界最高峰のアクションチーム 87eleven Action Design (87イレブン・アクション・デザイン)と共に、アナの身体能力を最大限に活用したアクションづくりを目指した。

 特に実現させたかったのが、手榴弾縛りのアクションだ。「雪合戦を手榴弾でやったらどうだろうと思ったんです」というワイズマン監督のひらめきから生まれた一連のシークエンスは、イヴが手榴弾を投げまくって(しかも近距離で)暗殺者チームを殲滅するさまを、華麗なカメラワークで撮影している。

 「そのシーンは長回しで撮りたかったので、観客に息つく暇を与えないように、撮影セットにトラップドアや隠し通路をたくさん仕込みました」と撮影の裏側を明かしたワイズマン監督。暗殺者たちが爆発直前にフレームから外れるように、タイミングも綿密に計算され、爆破演出も可能な限りCGではなく本物にこだわった。「挑戦やプレッシャーのない映画なんて作りたくないですから」というワイズマン監督のクリエイター魂が映像からもにじみ出ている。

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 劇中では他にも、スケート靴や火炎放射器などさまざまなアイテムがイヴの武器になる。ワイズマン監督は、イヴのアクションはシルヴェスター・スタローン主演映画『ランボー/怒りの脱出』からの影響が大きいと明かしており、「(ランボーは)シリーズが進むにつれて、よりスーパーヒーロー的になっていきましたが、『怒りの脱出』ではランボーが必死に生き延び、あらゆるものを武器に変えていく姿に共感できたんです。イヴも武器庫を持っていない。ただ知恵で生き延びるしかないんです」と二人の共通点を語っている。(編集部・倉本拓弥)

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