松村北斗主演、実写映画『秒速5センチメートル』釜山国際映画祭オープンシネマ部門出品決定

新海誠の劇場アニメーションを松村北斗主演で実写映画化する『秒速5センチメートル』(10月10日公開)が、9月17日から9月26日にかけて韓国・釜山で開催される、第30回釜山国際映画祭の「オープンシネマ部門」に出品されることが発表され、松村がコメントを寄せた。
本作の海外上映は釜山国際映画祭が初。「オープンシネマ部門」は人気・芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出され、メイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて釜山最大の座席数(5,000席規模)で上映される。
今回の上映がインターナショナルプレミアとなり、松村にとっては、過去、同映画祭の A Window on Asian Cinema 部門に選出された『キリエのうた』(2023)以来、2度目の参加。奥山由之監督の参加は初となる。
また、アジア全域での海外配給も決定した。新海誠監督の原作アニメーションは、アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」、イタリアのフューチャーフィルム映画祭で「ランチア・プラチナグランプリ」を受賞するなど、世界でも大人気。特にアジア圏では、新海監督の書き下ろした小説版が中国語・韓国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語などに翻訳・出版されるなど、各国で支持を得ている。東宝では、今後さらに多くの国・地域での配給が決まっていく予定としている。(編集部・入倉功一)
松村北斗
釜山国際映画祭の「オープンシネマ部門」という大変名誉ある部門への出品を、心から嬉しく思います。
この作品は奥山監督を筆頭に、チーム全員が心血を注いで完成させた、並々ならぬ情熱の結晶です。
18年前に新海誠監督が世に送り出した名作アニメーション。今、まさに当時の新海監督と同じ年代、同じ葛藤を抱えた世代のチームで挑みました。
この映画がどれほどの速さで、どこまでいくのか。
もう散ってしまった、しかし忘れられない美しいあの日の桜のように、観る人の心にそっと降り積もる作品となることを祈っています。
奥山由之
釜山国際映画祭オープンシネマ部門への正式出品、大変光栄に思います。
主人公である貴樹の半生を主軸に、幼少期の純真さ、青春の高潔さ、大人になることの惑いを描いた本作が、
アジアを代表する映画の祭典でどのような鑑賞体験を生み出すことになるのか、緊張と高揚が入り混じる心持ちです。
釜山の風を感じられる野外スクリーンで、日本の四季折々が収められた『秒速5センチメートル』を鑑賞できることがとても楽しみです。


