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亀梨和也、連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」林冲に 初の時代劇武人役「新しい自分自身の側面を見つけられた」

“天下稀代の槍使い”林冲を演じる亀梨和也
“天下稀代の槍使い”林冲を演じる亀梨和也 - (C)北方謙三/集英社 (C)2026WOWOW

 亀梨和也が、織田裕二主演で北方謙三の大河小説を初めて映像化するWOWOWの連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」で、“天下稀代の槍使い”林冲(りんちゅう)を演じることが27日に発表された。また、発表に合わせて、ドラマの本編映像を使用した特報映像が公開された。

【動画】「北方謙三 水滸伝」特報映像

 「水滸伝」は、腐敗した世を憂い、法に背いてでも正義を貫こうとする“はみ出し者たち”の叛逆の物語。「理不尽な権力に抗う意志」と「仲間との絆」をテーマにした群像劇となり、織田裕二が世直しの書「替天行道」を記す主人公の宋江役。反町隆史が英傑が集う梁山泊の頭領となる晁蓋役を務める。

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 亀梨が演じる林冲は、槍術にかけて右に出る者のいない天才武人。豹子頭(ひょうしとう)の渾名でも知られ、その鋭さとスピードで、騎馬隊を率いて戦場を駆け抜ける。国家の策略によって愛する者を失った過去を持ち、胸の内に抱えた深い悲しみが、彼の人生と戦いに影を落としている。原作元である集英社が実施した読者アンケート企画では、好きな人物で第1位に輝くなど、「水滸伝」の中でも屈指の強さと人気を誇る。

「北方謙三 水滸伝」林冲キービジュアル

 個人事務所設立後に臨んだ初の映像作品となった亀梨にとって、時代劇の世界における初の武人役。林冲について、亀梨は「完全に亀梨和也という人間とは離れ、日に日に自然と林冲にトリップしていく感覚があって、新しい自分自身の側面を見つけられた気がします」とコメント。さらに、織田と反町との共演について「お二人がすごく自然体で我々にも接してくださり、『誰も壁がなく同じ志を持って現場にいる』という作品とリンクするような空気感でした」と語っている。

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 また、WOWOWの大原プロデューサーは、撮影を振り返り「衣装に身を包み、初めてカメラの前に立った亀梨さんの姿を見た時のことが今でも思い出されます。スタッフは皆、息を呑みました。『林冲が、ここにいる』と」とコメントしている。

 監督は、映画『沈まぬ太陽』『Fukushima 50』などの若松節朗。脚本は、舞台「キングダム」をはじめ、幅広いジャンルを手掛ける劇作家・藤沢文翁が担当する。亀梨和也、大原プロデューサーのコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」は2026年WOWOWにて放送・配信

亀梨和也(林冲役)

四季を感じながらの撮影でした。林冲と同じように、冬は凍えるような苦しい寒さの中で撮影をして、春には緑の綺麗さと花の香りを感じ、そして夏の暑さの中で大きな山を登る。1年を感じながら、1つの作品ではなかなかできない経験をさせていただきました。
林冲を演じるにあたり、強さと弱さ・太さと細さ、のようなどちらでもない内面をテーマとして常に持って臨みました。完全に亀梨和也という人間とは離れ、日に日に自然と林冲にトリップしていく感覚があって、新しい自分自身の側面を見つけられた気がします。
時代劇で武人の役を演じるのは初めてだったので、本格的な馬上でのアクションも今回が初めての経験でした。自分のスキルとしては全くないところからのスタートだったので、7~8カ月かけて本格的に習って、馬上で違和感なく演じられるところまで成長できたので、アクションにも注目してもらいたいです。
撮影現場では織田さんや反町さんをはじめ、自分がこの世界に入る前からテレビで拝見していた方たちばかりでしたが、お二人がすごく自然体で我々にも接してくださり、「誰も壁がなく同じ志を持って現場にいる」という作品とリンクするような空気感でした。
本作からはどの時代にも通ずる人間の深さであり浅さであり、生きるというメッセージを感じます。善悪という簡単なものではなく、人それぞれが正義や志を持っていて、複雑な交わりの中で歪んでしまったものをどう捉えるのか。そういった人間模様の複雑さ・難しさを表しているのが「北方謙三 水滸伝」の魅力の1つだと思います。生きていく上で何を思い、誰を想うか、そういった温かさをこの作品から感じていただければと思います。

大原康明プロデューサー(WOWOW)

林冲は、「水滸伝」読者から圧倒的な支持を集めています。
誰もかなわないほどの強さを誇り、槍の腕前は天下一。
しかし、その胸の奥には切ないほどの弱さも併せ持ちます。
私も林冲の魅力に取り憑かれた人間のひとりです。
誰なら林冲を演じることができるのか。
それは、「水滸伝」をはじめて読んだ高校時代以来、永遠のテーマでした。
そんな中、亀梨和也さんと他の作品でご一緒した際に、華やかな佇まいでありながら、誰よりもストイックに作品に向き合われる姿、お芝居の力強さ、繊細さを間近で拝見し、心を鷲掴みにされました。
林冲を演じられるのは、亀梨さんしかいない。そう確信しました。
スタジオで衣装に身を包み、初めてカメラの前に立った亀梨さんの姿を見た時のことが今でも思い出されます。スタッフは皆、息を呑みました。「林冲が、ここにいる」と。
冬にはマイナス10度の雪山で撮影に挑み、吹雪の中を猛進し、夏には馬に乗り、平原をひた走るー。
その身体から放たれる気迫や猛々しさは、まさに原作の林冲そのものです。
あの頃、思い描いた姿でした。
きっと本作をご覧いただいた誰もが、亀梨さんの熱演に心を奪われるはずです。
是非、ご期待ください。

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