怪獣造形師・村瀬継蔵の情熱に迫る!ドキュメンタリー映画『怪獣と老人』特別公開

昨年10月にこの世を去った怪獣造形師、村瀬継蔵さんの8年にわたる記録を追ったドキュメンタリー映画『怪獣と老人』が、村瀬さんの一周忌にあたる10月13日に池袋HUMAXシネマズで特別公開される。
村瀬さんは『ゴジラ』シリーズや『大怪獣ガメラ』、『仮面ライダー』などの作品で怪獣造形を手掛け、その礎を築いたレジェンドとして知られている。映画やテレビだけでなく、CMや舞台美術など多岐にわたる活躍が認められ、令和3年度文化庁映画賞映画功労部門や、第47回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞した。
本作は、村瀬さんが1970年代に香港の映画会社ショウ・ブラザーズから依頼されて書き留めたプロット「神筆」を基に、82歳で初めて総監督を務めた特撮映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』の制作過程を追ったドキュメンタリー。特撮ブームが終わり、CGが主流となった時代に、アナログ怪獣造形への熱量を失うことなく、「俺はまだ引退していない、現役だ」と奮闘する村瀬さんの姿が描かれている。思春期の少年のように挫折や苦悩に直面しながらも、ひたむきに信じた道を走り続けた彼の80代の“青春”が映し出される。
監督を務めたのは、テレビ番組「情熱大陸」などを手掛けるフリーディレクター・中野伸郎。あるテレビ番組で村瀬さんと出会い、プロット「神筆」を見せてもらったことをきっかけに密着を開始した。ナレーションは俳優の若林哲行、主題歌はペリカンオーバードライブの増岡謙一郎が担当している。
この度解禁された予告編映像では、村瀬さんが挫折や苦悩に襲われる様子や、それでも前向きに信じた道を突き進む姿が捉えられている。あわせて解禁となったキービジュアルは、おどけた笑顔を見せる村瀬さんの横に“踊り出せ! オレの怪獣よ/決めつけるな! 高齢者を”というコピーが添えられ、彼らしい強いメッセージが目を引く仕上がりとなっている。(加賀美光希)


