蒔田彩珠、女性同士のキス初挑戦 女子高生カップル描く短編公開に破顔

女優の蒔田彩珠が27日、新宿バルト9で行われた短編映画『サラバ、さらんへ、サラバ』の公開記念舞台あいさつに碧木愛莉、洪先恵監督と共に登壇。蒔田は「撮影当時は、日本での公開は決まっていなかったので、こうして日本で公開できて嬉しかった」とはじける笑顔を見せた。
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本作は、ある田舎町で暮らす16歳の女子高生カップルが、それぞれの進路を考えるなか、突然の別れが訪れ揺れ動くさまを描いた青春物語。蒔田は、アイドルになることを夢見る女子高生・仁美を演じた。
仁美と菜穂(碧木)の関係性が非常にリアルに映っているという感想が洪監督に届いていたというが、蒔田は「同性愛という役をやったことがなく、女性の方とのキスシーンも今回が初めてでした。でも撮影前に、衣装合わせを含めて遊ぼうという時間があったので、そこでプリクラを撮ったり、ハロウィンの格好をしたりしました。その時間がとても役を作るうえで大切でした」と語る。
洪監督は、蒔田へのオファーは「ダメ元だった」と語ると「私が韓国にいたときから、蒔田さんのファンだったんです。キャスティングが決まったときは『本当ですか?』と何度も確認したんです。蒔田さんが出てくださると聞いて、気合が入りました」と念願のキャスティングだったと強調。
蒔田は「脚本を読んだとき、派手なセリフがあるわけではないのですが、二人の感情の動きがとても伝わってくるなと感じました。仁美という役を自分が演じたら、どんな感じになるんだろうと非常に興味が沸いたんです」とオファーを受けた理由を明かしていた。
映画祭に出品する目的で作ったという経緯がある作品。蒔田は「撮影当時はまだ日本で公開されるという話はなかった。時間が経過するにつれてこうして日本で公開できると聞いて、とても嬉しかったです」と破顔すると、「いまの時代に同年代の愛莉ちゃん、韓国で活躍されている監督と、こういった題材をやったことで、知らなかった世界を知ることができました。若い私たちには明るい未来が待っているんだなと思えました」と作品に込めた思いを語っていた。(磯部正和)


