高橋海人、芳根京子のYouTubeを観て役づくり

芳根京子と高橋海人(King&Prince※高=はしごだか)が1日、都内で行われた映画『君の顔では泣けない』(11月14日公開)ジャパンプレミアに登壇。高橋は役づくりのために芳根のYouTubeチャンネルを観ていたことを明かした。この日は、西川愛莉、武市尚士(EBiDAN NEXT)、中沢元紀、坂下雄一郎監督も来場した。
本作は、君嶋彼方の小説を原作に描くヒューマンドラマ。高校1年生の坂平陸(西川)と水村まなみ(武市)は、プールに一緒に落ちたときにお互いの心と体が入れ替わってしまう。いつか自分に戻れると信じた彼らは、入れ替わったことを秘密にする。その後、陸(芳根)とまなみ(高橋)は高校卒業と進学、就職、結婚、親との別れなどを経験し、15年の月日が流れる。
登壇時、それぞれがキメポーズを作ることになっており、芳根と高橋は軽快にスキップし、ファイティングポーズでフィニッシュ。芳根が「(映画は)いかがでしたでしょうか?」と鑑賞後の観客に尋ね、盛大な拍手をもらうと「ありがとうございます。今日、ドッキドキで、“我が子をお披露目”みたいな気持ちです」と笑顔でコメント。高橋は「みんなにもう一回聞いていいですか?」と“おかわり”をおねだりし、「どうでした?」と質問。再び拍手が響くと「ありがとうございます。めっちゃ気持ちいい。もう少しもらっていいですか?」と呼びかけ、満足すると「半強制ではありますけど、みなさんに楽しんでいただけたようで安心しました」と喜んだ。
脚本を読んだときの感想を問われると、芳根は「そう来たか……と(思いました)。入れ替わりものは戻ることがゴールと勝手に思い込んでいたけど、今回は15年という時間が経って、果たして戻りたいと思うのか? というところに、そうだよねと頷いてしまいました」と答え、「15歳から30歳は人生のターニングポイントになるきっかけが多いと思うと考えさせられるし、とにかく(演じることは)難しいだろうな(と思いました)。でも、この作品を乗り越えた先の景色が見たいと思ったので、“うわー難しそう! やります!”と言いました」と二つ返事で引き受けたことも明かした。
高橋は「入れ替わりがテーマの作品に初めて出させていただいたので、自分にとってチャレンジングな作品になると思いました。生半可な気持ちで臨んだら痛い目にあうと思いながら臨みました」と振り返る。さらに、「最初に芳根ちゃんのYouTubeを観て……」と役づくりを紹介。芳根が「絶対間違ってる」とツッコむ中、高橋は「どんな仕草をするんだろう、形から入ってみようと考えました」と説明。しかし、「リハーサルのときに身振り手振りを強めでやったり、なしでやったりするうちに、ストレートに観てもらうためには身振り手振りを最小限にして、気持ち勝負でいった方がいい」という結論に達したそうで、「それがわかってから自分ものびのびと現場に向かえました」と充実した表情をのぞかせた。
また、台本では「心の中の“陸”“まなみ”ではなく、見た目としての“陸”“まなみ”になっていた」そうで、高橋は「現場のみんなが『今、どっちだっけ?』とパニックになるみたいなことがありました」と苦労ものぞかせていた。(錦怜那)


