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実写『沈黙の艦隊』津田健次郎、監督が明かす“やまと選挙”のキーマン大滝役抜擢の理由とは?

『沈黙の艦隊 北極海大海戦』大滝淳を演じた津田健次郎
『沈黙の艦隊 北極海大海戦』大滝淳を演じた津田健次郎 - (C) 2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

 かわぐちかいじの大人気漫画を大沢たかお主演で実写映像化した軍事サスペンス『沈黙の艦隊』シリーズの最新作『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(公開中)で、前作のシーズン1に続いて監督を務めた吉野耕平が、“やまと選挙”エピソードの映像化の狙いと、そのキーマンとなる新キャラの政治家・大滝淳を演じた津田健次郎のキャスティング理由について語った。(以下、一部内容に触れています)

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 『沈黙の艦隊』は、日米で極秘裏に建造された新型原子力潜水艦が逃亡し、その艦長の海江田四郎(大沢)が独立戦闘国家“やまと”の建国を宣言。核弾頭を積んでいる可能性もある同艦が日米の衝突を引き起こし、世界中に緊張関係を生み出すこととなる。2024年に配信されたAmazon Original ドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」では、日本と同盟を結んだやまとが、圧倒的武力を誇るアメリカ海軍第7艦隊に東京湾の海戦で壊滅的ダメージを与えるまでが描かれた。その続きを描く本作では、原作漫画随一のバトルシーンとして名高い“北極海大海戦”と共に、原作漫画でも屈指の人気エピソードの“やまと選挙”が描かれる。

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 原作連載当時、テレビ特番が組まれるほど社会現象的な話題となった“やまと選挙”のエピソード。本作では、与野党からの反対を押し切ってやまとと友好条約を結んだ竹下首相(笹野高史)が、衆議院を解散して総選挙を行い、竹下自身は政権与党を離れてやまと支持を掲げた新党を結成することになる。選挙戦をド迫力の潜水艦バトルに負けず劣らず魅力的に描くため、吉野監督は「やまと選挙は原作でも非常に面白いところ。選挙という行為自体が身近なものだし、党首たちの熱い戦いもあって、とてもエンターテインメントで、実は映像映えするポイントがいっぱいある。だから短時間でもできる限り掘り下げて描きたかったし、選挙というものが日本や世界を動かしているスリリングなものだということが伝わると、観客の方も一つギアが上がるかなと思っていました」と、映像化の狙いを語る。

吉野監督「大滝が魅力的に見える世界をちゃんと描かなきゃいけないと思っていました」

 やまとへの支持やアメリカとの同盟関係が大きな争点となる選挙戦で、今回のキーマンの一人として特に注目されるのが、政権与党だった民自党から平和主義の派閥を率いて離党し、日本鏡水会の党首として選挙戦に出馬する新キャラクターの大滝淳。原作でも人気が高い大滝役を、人気声優でもある津田健次郎が演じており、そのキャスティング理由を、吉野監督はこう明かす。

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 「約30年前に連載された原作漫画の中でも、恐らく多くの人が最も覚えている言葉の一つが、“やまと保険”だと思うんです。特に今回の映画では、そのすごいアイデアを持ち出してくる大滝が、人物としてどう見えるのかがすごく重要だし、大滝が魅力的に見える世界をちゃんと描かなきゃいけないと思っていました。そんな新たに合流する重要な役を演じてもらうには、シンプルにすごく実力がありつつ、新風が吹くような方がいいなと」

 そう語る吉野監督の発言からは、津田が実写の映画やドラマでも俳優としての出演が相次ぐ理由も頷けた。「大滝役を演じられるくらいの年代で実力のある俳優の方々は、どうしても見慣れてしまった方が多い中、津田さんは声優を中心に長年やられてきた方なので新鮮だし、声優としていろんな役をやられてきた中で培ったキャラクター表現の判断のしどころも俳優としての演技力に活かされていて、大滝役にぴったりだなと思ったんです」(取材・文:天本伸一郎)

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