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映画たて・よこ・ななめ見!

東野圭吾デビューにおすすめ!回収型ストーリーがそう快すぎる

映画たて・よこ・ななめ見!

 ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トーク。今回のテーマは東野圭吾原作×初のアニメ映画化という話題作『クスノキの番人』。一本のクスノキに託された人々の願いを描いた本作に、ウーマンの二人は若かりし頃の自分たちを思い出したようで……!?(取材・文:森田真帆)

今回の映画は『クスノキの番人』(1月30日公開)です。

 「容疑者Xの献身」など著書の多くが映像化されてきた直木賞作家・東野圭吾の小説をアニメ映画化。不思議な言い伝えがあるクスノキの番人を託された青年の行く末を描く。『ソードアート・オンライン』シリーズなどの伊藤智彦が監督、A-1 Pictures と社内レーベルの Psyde Kick Studio が制作、『ハイキュー!!』シリーズなどの岸本卓が脚本を担当。高橋文哉が主人公の声を務めるほか、天海祐希齋藤飛鳥宮世琉弥大沢たかおらが声優陣に名を連ねる。

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アニメっぽくないジャンルは“映画”

村本大輔(以下、村本):そもそもオレ、普段あんまりアニメ観ないからジブリとか、ほんまに有名どころ以外は正直ついていかれへんし、正直不安やった。でも実際に観たら、すんなり観られたというか。絵もキレイやし、主人公たちもめっちゃ自然というか、いい意味でアニメっぽくなかったよな。不思議な立ち位置の作品やと思う

中川パラダイス(以下、中川):確かにアニメっぽさはなかったよな。村本が言う通り、主人公たちの会話もめっちゃ現代ぽかったし、なんか会話が普通の実写映画を観ているような感じだったな。

村本:人生詰んだ若者が、いきなり成功する話やなくて、もう一回ちゃんと生き直そうとするって話やから、今っぽい。努力礼賛でもないし、奇跡も起きへん。その距離感が、今どこかで悩んでいる人たちにはちょうどええんちゃうかな。

中川:派手さはないけど、置いていかれへん感じやな。

村本:そうそう。甘すぎると嘘っぽくなるし、苦しすぎるとしんどい。これはビターチョコレートみたいな映画やわ。アニメに苦手意識がある人がいたら、「アニメやから」って構えずに、ヒューマンドラマの“映画”として観てほしい作品やと思う。あと、東野圭吾の原作らしい“回収型ストーリー”で、後半で全部がつながっていく感じがいいよな。最初はバラバラに見えたエピソードが、最後に一本になるのはめっちゃ気持ちよかった!

中川:秘密が明かされるたびに、「あ、そういうことやったんや」ってなるよな。

村本:アニメやけど、ミステリーとしてちゃんと成立してる。「東野圭吾、読んだことない」って人には、入り口としてめっちゃ優しいと思う

中川:たしかに本読まへん若い人には、ちょうどええと思う。アニメやからスッと入ってくるし。

村本:最近の日本アニメ、こういうのもあるんやなって思わせてくれた一本やね

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金持ちのおばさん登場にざわつく

中川:金持ちのおばさん出てきた瞬間、僕、ちょっと警戒したで。

村本:わかる。「絶対なんか裏あるやつや」って思ったもん。

中川:人生どん底の若者が呼び出されて、高級ホテルで面接やろ? 普通に考えて、詐欺かブラック企業の入り口やん

村本:そうそう。「生活は保障する」「借金は肩代わりする」って、若い頃に一番聞いたらあかんワード全部そろってる。

中川:うますぎる話な。

村本:でもな、あそこがリアルなんよ。人生詰んでる時って、「怪しい」ってわかってても、選択肢があるだけで救いだと思える瞬間があるやん。それをまた、あの主人公がコイントスで決断すんねん!

中川:まぁ、人間って追い込まれてたら判断鈍るからな。コイントスもするわ(笑)

村本:オレも若い頃、「楽な仕事あるで。とりあえず来てみ」って言われて、行ってみたら全然違う話やった、みたいなの何回もあったけど、まさかの“クスノキの番人”なんてな!

中川:結果的にそのおばさんとの絆もめっちゃ良かった。救っていることが、救われるというか。こういう愛情ってきっとあるよなぁって思えた。ただのいい人じゃなくて、みんなそれぞれこじらせてるから、それがこの映画をただの“ええ話”にさせてへんポイントやと思う

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クスノキの番人は理想の仕事?

中川:村本ってさ、クスノキの番人には向いてないと思うで。夜中に庭見てて人影おったら、絶対「うわっ」って声出るやろ。

村本:たしかに今のオレやったら無理やな。怖がりやし。でもな、20代の芸人やった頃やったら、たぶんめちゃくちゃ喜んでたと思う。

中川:なんで?

村本:だってさ、誰にも邪魔されへん、シフトもない。しかもクスノキを守っていたら生活は保障されて、時間は全部自分のもんやろ? これ、ネタ考えるには最高の環境やん

中川:確かに、暇な時間に相方呼んでネタ合わせとかしても、追い出される心配はなさそう!

村本:オレら若手の頃、意味わからん工場バイトとか、夜中の警備とかやってたやん。あれに比べたら、クスノキの番人は最高のバイト先!

中川:確かに、たまにおばちゃん来て怒られたりはするけど、うな重とかめっちゃ高いまかないを食べれるし! それに、キャバクラの黒服で無理やりテキーラ飲まされるより、寒空の下で木の番してるほうが、精神的にはだいぶマシやと思う

村本:中川、ちょっと疲れてるんか(笑)。

『クスノキの番人』1月30日公開
(C) 東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

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ウーマンラッシュアワー・プロフィール

2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。

村本大輔
1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です!」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため(中退)、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。

村本大輔X(旧Twitter)

中川パラダイス
1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。

中川パラダイスX(旧Twitter)

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