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『アバター3』は『2』の1~2週間後から始まる!カギを握るのはクオリッチ?

ジェイク&ネイティリの養女であるキリと、クオリッチの息子スパイダー
ジェイク&ネイティリの養女であるキリと、クオリッチの息子スパイダー - (C) 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 映画『アバター』シリーズ第3弾『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(12月19日日米同時公開)のプロデューサーであるレイ・サンキーニが来日時にインタビューに応じ、本作で描かれる深い家族のドラマについて語った。(以降、第1弾と第2弾『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の結末に触れています)

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 サンキーニが、初めて最初から最後まで形になった『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』を観たのは昨年末頃だったという。最終的なビジュアルエフェクトはまだほとんどないラフな状態ながら、その物語に「圧倒された」と当時の感動を明かす。「そこには感情、アクション、すべてがありました。その段階ですでにパワフルで、これは本当に、本当に、特別な映画になると思いました」

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ジェイクとネイティリ
深い悲しみを抱えたネイティリとジェイク

 第2弾『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で描かれた出来事のわずか1~2週間後から始まる本作では、家族のドラマの深みが増しているという。「ジェイクとネイティリは、息子を亡くした深い悲しみに異なる方法で対処しています。ジェイクは元海兵隊員で、軍人。だから、彼は戦争へ向かいます。息子を殺した勢力に反撃することに集中しているんです。ネイティリは信仰心の強い女性ですから、必死に理由を探そうとします。こうなったことを少なくとも説明できるような、大いなる力の“計画”があるはずだと……」

 「ですから彼らの意見はかなり食い違っているのですが、それでも彼らがまだ強く愛し合っていることも見て取れると思います。観客は彼らがこれを乗り越え、再び一つになることを願うはずです。でも、それには時間がかかり、簡単には行きません。彼らは怒りに対処しようとしていて、それは違った場所へ向けられています。それがこの映画を通して、事態を複雑化させ、対立を生んでいます。そしてそれが、詳細は言えませんが、この映画で最もエモーショナルなシーンの一つへとつながるのです。この家族のドラマの解決が、彼らがRDA(パンドラの貴重な資源を狙う企業)、クオリッチ、そしてアッシュ族といったより大きな外からの脅威に立ち向かう中で、大きなパートを占めています」

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 第1弾『アバター』で命を落とし、第2弾『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』でアバターの体を持った兵士として復活したRDAのクオリッチの存在感も増すようだ。「クオリッチはこの映画で、とても興味深い場所にいます。たくさんの矛盾と感情と格闘しています。軍人である彼はこれまで自身の感情に対処してきたことはないと思いますが、今は明らかに息子であるスパイダーへの思いを持っています。“息子を守りたい”という思いがあるのですが、それは彼が軍人として積んできた訓練とは矛盾しています。何ものも、“ジェイクを捕らえる”という使命を帯びて進む彼の行く手を阻むことは許されないのですが、その道にはあの子が、彼の子がいるんです!」

ヴァラン
セクシーなヴァラン

 本作にはシリーズで初めて邪悪な火の部族、アッシュ族が登場する。予告編には、そのリーダーである女性ヴァランにクオリッチが協力を申し出、手を組む描写も含まれている。「二人の間には明らかにある種のケミストリーがあります」とサンキーニはクオリッチとヴァランがただならぬ関係になることを示唆しつつ、「しかし、ヴァランの目的はRDAのものとは大きく異なります。彼女はパンドラを破壊したいのではなく、支配し、他のナヴィたちを屈服させたいのです。なので本作は、多くの層、多くの複雑さを紹介することになります。そのことにとても興奮しています」と力を込める。

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 「なぜなら、それは第4弾、第5弾で出来るであろうものへの扉を開くからです。第1弾と第2弾では主にオマティカヤ族とメトカイナ族が描かれましたが、彼らはそれぞれ森、海で暮らすなど違いはありますが、比較的、似た考え方をしていました。しかし、わたしたちは本作で、全く違うアッシュ族を紹介することにより、パンドラにおける可能性の扉を開きます。次への可能性を開くことに、とても興奮しています」。本作にはさらに、人間を含むすべての者と上手くやることを望む中立派のパンドラの遊牧民ウィンド・トレーダーズも登場するといい、パンドラがより興味深い場所になるのは間違いないようだ。

 サンキーニいわく、予習は必須ではなく、本作から『アバター』シリーズを見始めても問題ないという。「この映画は1本の独立したものとしても観ることができますし、その場合でも素晴らしい時間を過ごし、気に入ってもらえると思います」。しかし、家族のドラマが軸となっているだけに、「もし前2作を見直して記憶を鮮明にした上で観ていただければ、より深い経験ができると思います」とも。新作に直結している第2弾『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は10月3日から1週間限定で3Dスクリーンにて再上映されており、この機会に見直しておくのもいいかもしれない。(編集部・市川遥)

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は12月19日(金)より日米同時公開

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