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池井戸潤「俺たちの箱根駅伝」2026年ドラマ化決定 “箱根駅伝”の裏側描く、関東学連が全面協力

池井戸潤が描く“箱根駅伝”の裏側!「俺たちの箱根駅伝」
池井戸潤が描く“箱根駅伝”の裏側!「俺たちの箱根駅伝」 - (C)日本テレビ

 直木賞作家・池井戸潤の長編小説「俺たちの箱根駅伝」(文藝春秋)が、2026年に日本テレビ系でドラマ化されることが決定した。正月の風物詩「東京箱根間往復大学駅伝競走」(通称:箱根駅伝)の裏側を、主催・関東学生陸上競技連盟(関東学連)の全面協力を得て、日本テレビが映像化する。ドラマの放送時期は未定。

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 池井戸が十余年の歳月と情熱を注ぎ、箱根駅伝の裏側を描いた原作は、週刊文春で1年半にわたり連載された後、著者史上初となる単行本上下巻組で発刊された。駅伝を取り巻く熱い人間ドラマを活写した同作の臨場感あふれる文章は、夢が叶った人や叶わなかった人への熱いエールとして、多くの人の涙を誘った。

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 最初の構想から実際に執筆にとりかかるまで、池井戸はかなりの年月を要している。特に難しかったのは、「箱根駅伝に出場するチームをどう描くか」という点。架空の大学名だけを並べても感情移入は難しく、大学名だけ借りて勝手な物語を紡ぐことはできない。どん底から勝利を目指す大学陸上競技部のランナーと監督、箱根の走りを生中継するテレビ局員たち、それぞれの熱意、プライド、駆け引き、思惑……。駅伝そのままの予測不可能なドラマが、臨場感たっぷりに描かれる。

 原作者・池井戸のコメントは以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

池井戸潤(原作者)コメント

「俺たちの箱根駅伝」原作者・池井戸潤 - 撮影・国府田利光

「箱根駅伝」の中継ポイントは地名で呼ばれるのに、なぜ「小涌園前」だけが地名ではなく施設名で呼ばれるのか? こんな小さな疑問が、上下巻に及ぶ膨大なストーリーと人間ドラマに発展するとは思いませんでした。
ランナーとして、またそれを支える側に回って「箱根」に賭ける学生たちの情熱、タスキへの思い。その映像をリアルに届けようと奮闘するテレビマンたちの執念。いかにエンタメとはいえ、迂闊に手を出せない真剣勝負をどう小説に落とし込むのかーー。
書きたいと思ってから、実際に書き上げるまで、気がつけば何年もの月日が流れていました。学生ランナーはもとより、「箱根駅伝」に関わる全ての人達へのリスペクトを胸に、彼らに負けない熱量をもってひたすら書いた、まさに渾身の一作です。視聴者の皆さん、そして読者の皆さんも、ひとりのランナーとなってタスキを繋ぐ友情と信頼、そして意地と執念がぶつかり合う全十区、217.1キロを駆け抜けてください。もう二度と、こんな小説は書けないでしょう。

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