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「べらぼう」W定信里帰り!井上祐貴「嫌いにならないで」

井上祐貴と寺田心
井上祐貴と寺田心 - (C) NHK

 10月19日(日)、「大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』トークショー“W定信 白河に里帰り”」が行われた。本作で寛政の改革を断行し、主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)の出版活動にも大きな影響を及ぼす松平定信を演じる井上祐貴と、のちの松平定信である田安賢丸を演じた寺田心、制作統括の藤並英樹が登壇し、見どころや舞台裏など、ドラマの魅力を語った。

【画像】「べらぼう」W定信里帰りトークショー写真

 かつて松平定信が藩主を務めた白河藩があった福島県白河市の会場に、抽選で選ばれた約700人のファンが詰めかけた。トークショーの中盤には脚本の森下佳子からのサプライズメッセージの紹介があり、「寺田さんが、賢丸だった頃の剥き出しの定信、彼の本来の純粋さと気性の激しさを表現してくださった。井上さんが、それに腹をすえた上で、完璧主義でそれなりには強(したた)かになった政治家・定信をきめ細やかに演じてくださっている。大御所に囲まれながら果敢にお芝居をした若いお二人に感謝と拍手を!」と読み上げられると、会場からは大きな拍手が起こった。

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 寺田は「自分の信念を曲げない人の激しさを懸命に演じたので、そのように言っていただけて嬉しいです」、井上は「きめ細かい演技がたくさんあるので、神経を張り巡らせてやっている。他の役の皆さんに負けないように自分なりに戦っているので、森下さんからのコメントは感動しました」と語った。おりしも、意見の違う者を遠ざけて独裁へと突き進む定信のエピソードが放送されたばかりだが、イベントを終えて井上は「あたたかく迎えていただき、来られてよかった」「くせが強い人物ですが、嫌いにならないでほしい」と本音をうかがわせるコメントを寄せた。

 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は毎週日曜NHK総合よる8時ほかで放送。イベントの様子はNHK総合で11月21日(金)午後7時30分~7時57分(福島県域)で放送され、NHKのインターネットサービス「NHK ONE」で放送後1週間見逃し配信される予定。

 イベント後の井上と寺田のコメント全文は以下の通り。(北山郁)

松平定信役 井上祐貴コメント

松平定信役を演じてから初めてのトークイベントで緊張していましたが、あたたかく迎えていただき、来られてよかったと心から思っています。
定信は、国をよくするためにずっとなにかと戦っている人。大前提には不器用な人、面倒くさいという人ということはあるが、「国をよくするため」というぶれない軸を持っているので、それを大切にしながら演じています。くせが強い人物ですが、嫌いにならないでほしいです。
まだ撮影は続いていて、「べらぼう」での松平定信の失脚がどのように描かれるか、失脚した後もどのように活躍するのか、ぜひ注目してみていただきたいです。

田安賢丸役 寺田心コメント

白河には何度も訪れていて、第二の故郷のような存在。また来ることができて嬉しいです。
松平定信は、台本を読めば読むほど、頑固だが、器用に見えて不器用な人。最初は冷静な淡々とした人だと思っていたが、曲げられないもののためには激しい感情をあらわす人というところを精一杯演じました。私が演じた賢丸の、「信念を曲げない強い人物」がみなさんに伝わっていたらうれしいです。

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