大沢たかお、松坂桃李主演・2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」勝海舟役に決定

松坂桃李が主演を務める、2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」(2027年1月~放送)の新たな出演者が23日に発表され、大沢たかおが勝海舟を演じることが明らかになった。
大河ドラマ第66作目となる「逆賊の幕臣」は、“勝海舟のライバル”と言われ、日本初の遣米使節として新時代の文明を体感した幕臣・小栗忠順(松坂桃李)の物語。新しい国の形をデザインした江戸幕府の天才でありながら、「逆賊」として歴史の闇に葬られた小栗の知られざる活躍を描く。脚本は連続テレビ小説「おかえりモネ」などの安達奈緒子が務める。
大沢が演じる勝海舟は、主人公・小栗と最も対極にいながら、最も理解し合ったライバル。無役の貧乏旗本出身ながら、苦労の末に蘭学を身に着け、「咸臨丸」艦長として太平洋横断を成し遂げる。しかしそれは、小栗たちが率いる幕府初の遣米使節団に随行してのことだった。たたき上げならではの大胆さでハッタリもかまし、西郷隆盛ら英傑とも交わりつつ幕府内で浮き沈みを繰り返すが、最後には「江戸無血開城の英雄」として名を残す。エリートの小栗とは、時に身分を越えて手を組み、西洋列強の脅威に立ち向かうが、やがてその道は大きく分かれていく。
大沢の大河ドラマ出演は、第33作「花の乱」足利義材役、第54作「花燃ゆ」の楫取素彦役に続き3回目。“幕末の英雄”役に向けて「海舟が抱き続けた信念と向き合い、心を込めて演じていきたいと思います」とコメント。主演の松坂は「小栗にとって、同志でありライバル的な存在でもある勝海舟を、どのように見せてくださるのか、今から楽しみで仕方ありません」と喜びを語っている。
また、制作統括の勝田夏子は、出演者の発表にあたって「西洋列強の脅威が日本に迫る中、時に同志となり、時に対立しながらも、お互い誰よりも理解しあっている……二人のアンビバレントでスリリングな関係を、松坂桃李さんと大沢たかおさんに演じて頂けることに今からぞくぞくする一方、身の引き締まる思いです。ハングリーだが飄々としていて、人たらしだが計算高く、コンプレックスを内に秘めつつも自分で自分を大きく見せる術を心得ているーーそんな人間くさい勝海舟を、英雄から繊細な役まで圧倒的魅力で生ききってこられた大沢さんがどう演じてくださるか、皆さまもどうぞご期待ください!」と視聴者に呼びかけている。
大沢たかお、松坂桃李のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
大沢たかお
この度、2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」にて、勝海舟を演じさせていただくことになりました。本作は、これまで“維新の英雄たちの物語”として語られることが多かった幕末の歴史を、“逆賊”と呼ばれた幕府の人々の視点から描く作品です。勝海舟は、小栗忠順らと共に歴史の変革期に諸外国や倒幕派と真正面から向き合い、日本の未来を見つめ行動した人物でした。激動の時代に、何を信じ、どう未来へ希望の橋をかけるのか。その問いは、今を生きる私たちにも通じるのではないかと感じています。海舟が抱き続けた信念と向き合い、心を込めて演じていきたいと思います。
主演・小栗忠順役 松坂桃李
この仕事を始めて間もない頃、『GOEMON』という映画で大沢さんの霧隠才蔵を観て、あまりのかっこよさに痺れて動けなかったのを、今でも思い出します。今回、勝海舟役として大沢さんのお名前を聞いた時には嬉しくて心躍りました。小栗にとって、同志でありライバル的な存在でもある勝海舟を、どのように見せてくださるのか、今から楽しみで仕方ありません。お互いの存在や考えを感じつつ演じていければと思っています。大沢さんと共に「逆賊の幕臣」を創り上げていけることを誇りに思います。
NHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」は2027年1月~放送予定


