『平場の月』井川遥の中学時代を演じる美少女は?

朝倉かすみの発行部数26万部を突破する小説を堺雅人主演で映画化する『平場の月』(公開中)で、井川遥演じるヒロインの中学時代に抜擢された新星・一色香澄(15)。本作がスクリーンデビューとなる一色のこれまでやキャスティングの理由を振り返ってみた。
山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの同名小説を、ドラマ「カルテット」や映画『花束みたいな恋をした』などの土井裕泰監督が映画化した本作。中学時代の初恋の相手同士だった青砥(堺雅人)と須藤葉子(井川遥)が35年ぶりに再会し、心を通わせていくさまが描かれる。
原作よりも大幅に加筆されているのが、青砥と須藤の中学時代。一色演じる中学時代の葉子は、青砥らクラスの男子が彼女に夢中になるなか、複雑な家庭環境に胸を痛め恋愛どころではないといった感の大人びた少女。早々からだれにも頼らず一人で生きていくと誓い、近寄ってくる男子にもかたくなな態度で接する。
撮影当時、一色は宮崎県在住のリアル中学2年生。これが映画初出演にもかかわらず緊張した様子も見せず、初日から須藤らしい“太さ”を垣間見せた。オーディションでは中学生の青砥と須藤が河川敷で互いの胸の内を吐露して心を通わせるシーンと、学校での告白シーンの読み合わせを青砥、須藤それぞれに分けて代役スタッフを相手に実施。須藤役には経験豊富な候補者が集うなか、“須藤そのもの”と言っても過言ではない一色の佇まいに監督・プロデューサー陣は息を呑み、即決したという。
一色は2010年10月3日生まれ。連ドラ初出演となった「あなたを奪ったその日から」(カンテレ・フジテレビ系)ではヒロイン(北川景子)に3歳の時に誘拐され、娘として育てられる少女を演じ、注目を浴びた。
須藤のほか中学時代を演じるキャストは、青砥を坂元愛登、江口(大森南朋)を原田琥之佑、森(宇野祥平)を斎藤汰鷹、後藤(吉岡睦雄)を松藤史恩、スピーカーのうみちゃん(安藤玉恵)を古川凛。古川は、うみちゃんの娘役と一人二役を演じている。(石川友里恵)


