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「ばけばけ」謎の店主役は“閃き”で実現 柄本時生の怪しさ、制作統括が期待

柄本時生ふんする謎の店主・山橋才路
柄本時生ふんする謎の店主・山橋才路 - (C)NHK

 高石あかり(高=はしごだか)が主演を務める連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)の第8週から、柄本時生が演じる薬店の店主・山橋才路が登場する。初登場回にあわせて、制作統括の橋爪國臣がインタビューに応じ、“裏の顔”を併せ持つミステリアスな店主役に柄本を起用した狙いを明かした。

【画像】「ばけばけ」遊女役で出演している柄本時生の妻・さとうほなみ

 連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。

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 18日放送の第8週・第37回では、ヒロイン・トキ(高石)がどこか怪しげな薬店「山橋薬舗」に足を踏み入れ、ビア(=ビール)を買うシーンが描かれた。その後、トキは山橋に誘われ、ヘブンと店の入口に腰掛け、生まれて初めてビールを口にする。その姿を見つめる山橋は、聡明さとは正反対の、どこか調子の良い、怪しさを併せ持った人物だ。

 橋爪は山橋薬舗について「彼の薬店は先進的なのかそうでないのか、よく分からない立ち位置にしてあります」と説明し、「薬店でありながら、それ以外のものも売られている、今でいうコンビニエンスストアのような存在で、店を覗くと、得体の知れないものが突然飛び出してきます」と店の雰囲気やセットのこだわりを紹介。山橋のキャラクター性についても「達観している下世話な人というイメージを持たせていて、物語にちょっとしたスパイスを加える人物になればいいなと思っています」と語る。

 柄本のキャスティングは、橋爪が直感的に閃き実現したといい、「あの怪しさを出せる人は、なかなかいません。私の直感で柄本時生さんはどうかと思い、彼にお願いしました」と振り返る。柄本は高石と共演経験があり、役者として経験豊富な部分にも魅力を感じていた。

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 撮影現場での柄本については「仲良くワイワイ話しながら演じています」と証言する。「経験も豊富ですし、一歩引いて、客観的な立場からみんなに意見が言える存在です。役づくりに対してすごく真面目で、山橋薬舗の話やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)のことについて、柄本さんにいろいろと話しました」

 山橋薬舗のモデルは明らかにしていないが、「松江には同じ時代から実際に薬店が存在しました。その薬局へ見学に行き、セットもそこを参考にして作っています」と振り返る。「当時の出納帳、ビール瓶など、いろいろなものが残っていて、それを参考にしながら作っていきました。その薬店の方の他にも参考にした人物が何人かいて、3人くらいを混ぜあわせて誕生したのが山橋才路です」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

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